Story 4 ページ4
ASide
怖い…怖い怖いよ!!
ひたすらに森の中を走る
早く…早く帰らなきゃ…
走りに走って森を抜けると街に出た
『はぁ……はぁ…』
今は夕方で行き交う人も多い
「あれ?Aちゃん?」
『おばさん…』
声をかけてくれたのはいつもパンを買いに来てくれる近所のおばさん
「どこに行ってたの?パン屋さんが無くなったから心配してたのよー」
『えっ無くなった…?』
「そうよ?知らなかったの?
Aちゃんの叔母様がね、別の街に行くからもう閉めるって。てっきりAちゃんも一緒かと…」
無くなった…?
走って自分の家とパン屋さんがある場所へ行く
『えっ……』
自分の家とパン屋さんがあった場所には何も無くて更地になっていた
『叔母様……どこに行ったの?
私………私…』
足が震えて崩れ落ちた
『どうして……』
「君のおばさんは逃げたんだよ。」
後ろを見るとさっきあの家にいた吸血鬼(?)
『どうして逃げたんですか?』
「君の親が吸血鬼だから。」
『えっ……そ、そんな訳!!!
だってお母様もお父様も血なんか飲んでなかった!!!』
「君のお父様は吸血鬼族の王だった。」
『っっ!!!』
「木村さん、そろそろやめた方が……」
「お父様は君のお母様と出会い恋に落ちた。
お母様は人間。
君のお父様もあの屋敷に住んでいたんだ。
そこで雇われていたメイド。それが君のお母様だよ。」
『そんな……』
「お父様はお母様に何度も告白した。
そしてようやく結ばれて吸血鬼と人間のハーフ。つまり、君が生まれた。」
『私が……ハーフ?』
何が何だか分からなくてまた気を失ってしまった
274人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
龍音(プロフ) - 次の更新楽しみにしてます。 (2020年1月8日 2時) (レス) id: 7427045fe4 (このIDを非表示/違反報告)
かっすー(プロフ) - とても面白かったです。。続き楽しみしてます (2019年9月30日 20時) (レス) id: f97947379a (このIDを非表示/違反報告)
マモラブ(プロフ) - 続ききになる〜! (2019年3月5日 14時) (レス) id: 1a51efa440 (このIDを非表示/違反報告)
アセロラ - めっちゃ面白い!応援してまーす! (2018年11月25日 20時) (レス) id: e1f2e813cc (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - いつもワクワクさせてもらってます!! (2018年11月11日 22時) (レス) id: 2025064cd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅羽 x他1人 | 作成日時:2018年10月31日 0時