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傷口に絆創膏を貼って、少し早めの朝食を食べる。
野菜炒めに入ったキノコを避ける彼に気づいて、思わず笑ってしまう。
そんな私に少しだけムッとして拗ねた彼だけど、魚を口に含むと 思い出したように箸を止めて私を見つめた。
渋谷「……すばる」
『…え？』
渋谷「俺、すばる言うねんけど」
『あぁ…名前…』
どこか胸に響いた名前。
特別珍しいって訳じゃないのに、何故か頭から離れなかった。
『私はAです。白石 A。』
渋谷「A…ちゃん、」
律儀にちゃん付けで私の名を呼ぶ彼__すばるさん。
慌てて呼び捨てにするように促し、少しだけ擽ったい気持ちになったのを誤魔化すように笑うと、彼も照れくさそうにはにかんだ。
笑うと皺のできる目尻がたまらなく愛しい。
『あの、すばるさん』
渋谷「すばるでええ。」
『…すばる、くんは、このあとどうするの？』
_あ、しまった
と、後悔するも 既に彼の顔は曇ってしまう。
けれどすぐに笑った彼は、「ぼちぼち」と答えて
魚の身を解していく。
渋谷「まあ、適当に生きてくわ。」
駄目だ、施されてはいけない
ここで関係を切った方がいい
誰かが心の中でそう訴える。
( _あんただけは、平和に生きてて )
キクさんの声が、聞こえる。
同時に彼の綺麗な瞳が視界に入った。
__いけないことだと、頭ではわかっていたのに。
『…此処に居ればいいよ』
口から出たのは、全くの反対言葉で。
特に驚きもせずに、けれど少し戸惑ったようにすばるくんは私に目を向ける。
もう、止められなかった。
『行く所がないなら、此処に居ればいい。
部屋は…狭いけど、お金の余裕はあるから』
渋谷「…本気で言うてんのか？」
自分でも、異常なのはわかってる。
私の反応を伺う彼に頷くと、すばるくんは何か考え込むように目を伏せて、そして箸をテーブルに置いた。
渋谷「……ほんまに、ええの？」
『……うん。」
私はこうして、
後に、この出会いが 私の人生を狂わせる事になる。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
