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渋谷「…何も、言われへん」
横山「……黙れ言うとるやろ」
渋谷「俺は、人殺しや。」
ｶﾁｬ、
古い弾を棄てて、弾を入れ替える。
渋谷「人を殺した、盗みも 薬もやった。
人に言われへんようなこと、ぎょーさんしてきた」
渋谷「それでいいと思った…これからもそうやって生きてくんやって、そう思っとった」
渋谷の左腕から、血が垂れる。
その血は、あの日 弟から流れてた物と同じで。
思い出して、吐き気がする。
渋谷「…せやけど、俺を…こんな俺を、あいつが変えてくれた、変わりたいって思わせてくれた」
横山「…めろ、」
渋谷「俺は…変わりたかった…！」
横山「ッやめろ…！！」
ｶﾞﾁｬﾝｯ!!
横山「なんで…！殺人鬼が、なんでそんなしんどい顔しよんねん！そんな顔…殺人鬼がする顔ちゃうやろ！」
渋谷「…、」
横山「ッ…なんで弟は死んで…お前が生きてんねん…」
他人想いで、優しくて、ドがつくほど優しいあいつを殺した この男を。
憎くて、殺したくて、仕方がなかったはずなのに。
それなのに、拳銃を持つ手は 震えて止まらなかった。
だって、こいつは
目の前にいる、この男は
渋谷「…ッ、め、なさ…」
横山「……っ、」
泣いて、いたから。
渋谷「謝って、済むことちゃうって…赦されることちゃうってわかっとる…せやから、ッ…」
渋谷「…ッ殺して、くれ」
渋谷「俺を…殺してくれ…！」
まるで、悪い事をした小さな子供が
母親に許しを乞うように
ただ泣いて、殺してくれと、希っていた。
こんなの、まるで普通の人間じゃないか。
渋谷「死んで、償う…俺にはもう、それしか…ッ」
横山「っ…！」
手が震えて、拳銃がカタカタと音をたてる。
構えた銃口の先には、きっちりと渋谷がいる。
引き金を引けば、こいつは死ぬ。
横山「…は、ッ」
渋谷「ごめん、…めん、A、ごめ…っ」
うわ言のように 大切な彼女の名前を繰り返す男。
きっと彼女は、この男に唆されている。
騙されて、いるはずだから。
だからこいつは、俺が
俺が、殺らなくちゃ
死んだあいつの無念を、俺が
晴らさなければ、いけない
横山「………ッ！！」
グッと引き金に力を込める。
その時、弟の声が聴こえたような、そんな気がした。
_ﾊﾟﾝｯ…
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
