か な で ろ 陸 【鬼滅の刃】【不死川実弥】

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宇髄side









宇髄｢…あーくそ、なんだってんだここ｣




AとはぐれてAがどこにいるかもわからねぇわほかの隊員の姿も見えねぇわ

そもそもどれくらいはぐれた場所から離れたかどう動かされたか自分がどこにいるのか

なにもわからない


生き迷宮はほんと困るな、どこだかなんだかわけがわからねぇし、また壁に押しやられるかもしれねぇ




…にしても変なんだよなぁ




多分今俺は




誘われている




絶対ある場所に俺を導いているようにしか思えない

きっと敵の思い通りになっている

わかってはいるが引き返せない、進むしかない

相手の思い通りになるしないだろう









宇髄｢…!!｣




鬼の気配、何かが飛んできた

急いで刀を抜く




ｶｷﾝｯ




刀で防いだそれは




宇髄｢…は??手裏剣…??｣




細くて、俺の手よりも少し小さいくらいの長さで先がとがっている投げ道具

元忍の俺からするとゆかりのあるものでしかないものであった




？｢はぁ…さすがに防ぐか、さすがだなぁ…
ってことで"久しぶり"だな｣


宇髄｢…っ、お前っ｣


？｢感動的な再会じゃないか、もっと喜んでくれよ、な、"兄さん"？｣


宇髄｢お前は、忍として親父の後を継いだんじゃないのか
なぁ、良哉(りょうや)｣


良哉｢継いだよ??継いだけどね、やっぱり忍はもう時代に合わないってよくわかったよ

でも俺はそれでも忍として一生生き続けたい、無くしたくない
忍として人を貶めたいんだ
その夢をあのお方は叶えてくれたからね…!!｣


宇髄｢…あぁそうか、お前が"上弦の伍"だな、良哉…｣


良哉｢せいかーい、よくおわかりで｣


宇髄｢血縁があろうとなかろうと、鬼になった人間を許してやるほど俺の心は広くないんでね、お前が望んだ一生忍として生きることを今日今すぐなくしてやるよ｣


良哉｢やれるもんならやってみろよ…!!｣

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