94話目 ページ4
『出水ー、何飲みたい？』
「なにがあんの？」
ついでに出水がちょっとうちに上がっていくことになった。
私がいなかったせいですっからかんの冷蔵庫を開ける。
うん、何も無い。
あったのは、消費期限切れのもうすでに腐っているであろう、パック入りの卵だけだった。
「おーい、ジュース買ってきたぞー」
『お、ナイスタイミング、太刀川さん』
「なんかすんません」
ほれ、と渡された袋には、飲み物の他にもお菓子やカップうどん、カップラーメン、出水の報酬であるコロッケと、あとは袋の中にたくさん入った、もち......もち.........？
『もち......』
もちって、家にいっぱいあったはずじゃ......と思い、棚を開ける。
もちどころか、同じく大量にあったカップうどんすらすべて無くなっている。
出水もとなりに来て、棚を覗いて、それから私の表情を見て悟る。
ああ、ここにもちがたくさん入っていたんだろう、と。
『なんでもちもうどんもないの？』
「なんでって......食ったから？」
「......冷蔵庫の中身も空っぽじゃないですか」
「......だって別に困らねーもん」
「太刀川さん......Aがいない間もちとうどん以外何食べてたんすか？」
「............コロッケ？」
『......あー、』
「Aいないとまるでダメじゃないですか」
「......そうか？」
もう何も考えたくない。
この人ほんとに二十歳......？と思う。
『もーいーや、忘れよう、出水』
「......だな」
そう言いあって、二人ともペットボトルのジュースを素早く開け、ラッパ飲みした。
「俺には！？」
と叫んでいた人はとりあえずスルーした。
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天(プロフ) - 何も言わずに旋空弧月さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。ちょうど一話更新したのでもしよかったらぜひ！これからも低速ではありますが更新していきたいと思うのでよろしくお願いします！ (2021年5月27日 22時) (
レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - ストーリーに惹き込まれ一気読みしました。大好きです。作者様の都合もあると思うので気長に更新を待ってようと思います。 (2021年5月27日 20時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 天さん» いえいえ！作者様にも事情がありますし、こうしてまた更新します！と言う言葉を見て、帰ってきたー！と嬉しかったです！はい！こちらこそ、これからも宜しくお願い致します！ (2021年4月11日 12時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - Yu-grenaさん» コメントありがとうございます！本当ですか……長い間更新が止まっていて申し訳ないです……すごくうれしいです！これからもよければよろしくお願いします！！ (2021年4月11日 6時) (レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 初コメ失礼します！天様のワートリ小説(三輪くん)のお話、一から読んでて…大好きです！これからも無理せず、お体に気をつけて頑張ってください！応援してます！ (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（元れたす。） x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 14時
