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111話目 ページ22

ガッ、とドアを掴み、思いっきり引いてドアを開ける。





暗い玄関は太刀川さんのいるであろうリビングの光だけで照らされている。





家に帰ると疲れがどっと出てきた。









俺はお前のおかげで墓参りに行けた、か。





私が強く言った言葉が三輪の何かに響いたってことなのか。









よくわからないけどさっきから本当にイライラしてる。


理由はよくわからない。


ただもうずっとイライラしている。





本部行ってネイバー切り刻もうかな、と思う。



今はとにかく何かに当たりたい。



本部に行くことを決めてぐるっと踵を返し、バックを後ろに放り投げて、靴に足を突っ込み、ドアノブに手をかけた時。



ドアノブに触れていない方の手をぐっと引かれた。



バランスを崩しそうになりながら振り返る。



『......太刀川さん...!』



「なんで気づいた、って顔してんなあ。お前バカなの?あんなに派手な音立てて派手にバック放り投げて逆に気づかれない方がおかしいだろ」









ていうかおまえがそーっと入ってきた時だって気づかなかったこと1回もねえよ、寝てる時以外は。なんて言うから、寝てりゃよかったのにと心底思う。









「で、なにがあった?」






この人、すでに私がイライラしていることは確信している。






『関係ないでしょ』


「あるだろ」


『ない』


「ある」


『......ほっといてよ』


「おー?なんだなんだ、今日はやけに荒れてるなおまえ」


『いいでしょ別に』


「おっけ、わかった、いい。いいからとりあえず家ん中入れ」








こうなったら何言っても無駄だ、と思いとりあえず家の中に入る。






酒飲ませて酔っ払ったらこっそり......







「あ、俺今日酒飲まねーから」



逃げたい。

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(プロフ) - 何も言わずに旋空弧月さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです。ちょうど一話更新したのでもしよかったらぜひ!これからも低速ではありますが更新していきたいと思うのでよろしくお願いします! (2021年5月27日 22時) (レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - ストーリーに惹き込まれ一気読みしました。大好きです。作者様の都合もあると思うので気長に更新を待ってようと思います。 (2021年5月27日 20時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 天さん» いえいえ!作者様にも事情がありますし、こうしてまた更新します!と言う言葉を見て、帰ってきたー!と嬉しかったです!はい!こちらこそ、これからも宜しくお願い致します! (2021年4月11日 12時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yu-grenaさん» コメントありがとうございます!本当ですか……長い間更新が止まっていて申し訳ないです……すごくうれしいです!これからもよければよろしくお願いします!! (2021年4月11日 6時) (レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 初コメ失礼します!天様のワートリ小説(三輪くん)のお話、一から読んでて…大好きです!これからも無理せず、お体に気をつけて頑張ってください!応援してます! (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天(元れたす。) x他1人 | 作成日時:2020年1月2日 14時

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