【WT】また晴れる日が来たら【三輪秀次】

10話目 ページ12

Aside


午後の大仕事ってなんだろ、と思いながらカフェオレを飲む。



今いるのはＣ級ランク戦のブース。



あの後嫌々本部に戻ってきた。



そして、さっきからＣ級隊員にチラチラ見られている。






「うわー、あいつが噂の実力のない城戸司令の側近か......」




「なんでこんな所に堂々といるんだろうな」









ヒソヒソ、と確実に私の悪口が聞こえてくる。





ついでにどうでもいい記憶が流れてくる。





なにもかもめんどくさくなって軽く睨むと、




「こっわ......」




「図星なんじゃね？」





と聞こえてくる。








『......聞こえてるからね』




私がそう言うと、ビクッとして何も言わずに目をそらされた。




私はこの空気にいるのが嫌になり、立ち上がる。






すると私が立ち上がったと同時に携帯が震える。




画面を見ると［忍田本部長］と出ていた。




私は慌てて電話に出る。




『Aです。忍田本部長、どうかなさいましたか？』



「今から会議室に来れるか？」



『...了解、すぐ行きます』









多分、”午後の大仕事"についてだろう。





私はＣ級隊員の視線を集めながら会議室へ向かった。

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