モブインの親友は楽じゃない

8話 ※修正 ページ10

A side


和｢じゃあ部活行くから、気を付けて帰んなよ｣


『ういー』


荷物を持って教室を出ていく和優のせなか見届ける




家に帰っても暇なので


教室で外を眺めていると




｢あ、｣


教室には私ひとりだ


誰かきになり振り向くと



国｢えと、こんにちわ？｣



バレー部のセンター分けくんがいた

最悪。

なんで話しかけんだよ


と思いつつも



『こんにちわ』



と返事をする

するとなぜか教室に入ってきた



ん？センター分けくんこのクラスじゃないよね？

なぜ？え？と、思っていると



国｢そんなにバレー部が嫌いなの？｣



.......

びっくりしたぁ。

急に変なことを聞かれ

なんで知ってんの？と思っていると



国｢いつもバレー部がくると寝たフリするよね

さすがに避けられてるって気付くよ｣



それもそうか

新しい作戦考えねばな。


『嫌いではないよ』


適当に返す

まあ、本当のことだしね



国｢じゃあなんで？｣


無駄に問い詰めてきやがるこいつ

どう応えようか迷った末


『そんなこと知ってどうすんの？』


疑問に思ったことをぶつけることにした

案の定質問に質問を返されると

思っていなかったらしく少々うねったあと



国｢どうもしないけど.......ただ気になって？｣


疑問風に返されても困る

それならいいだろうと私は口を開いた


『バレー部ってさバレーをする部活だよね』


国｢うん｣


『マネージャーをいじめる部活じゃないよね』



国｢ｯ.......うん｣



『人を傷付ける言葉をあーも簡単に言える奴らを逆にどう好きになれっていうの？』


国｢ｯ....そ、それは｣


『ましてや、私の親友だよ


許せるわけないじゃん』


センター分けくんは黙り込む


事実を突きつけられりゃ返す言葉もないか



『これ以上、和優を傷付けんな』


いつもより低い声で言うと

ばっと顔を上げて私を見つめる

何かを否定するように顔を歪ませ

口を開いた


国｢俺は、玉瀬が好きだよ｣


.......


『は？』


どういうことか理解出来ず

思わず口に出た



国｢バレー部全員があんな対応だと思わないでよ

少なくとも俺は違うから｣



そう言葉を投げやり

センター分けくんは教室を出ていった

卑怯だ、言い逃げだ




少したってたから悩んでも仕方ないと思い

帰ることにした


バレー部には興味無い

でも、和優の恋愛関係なら別の話


センター分けくんに話しかけようと決意した


今日この頃であった

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