怪盗キッドの憂鬱 (ページ47)

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第45ショーページ47

～快斗side～

さすがに罪悪感を感じた

Aにあんな顔させちまうなんて…

あんなことがあった後に俺がこんなんでどうすんだよ

あいつ、きっと今頃泣いてんだろうな

快斗「俺、最低なやろーじゃねえか…」

そう呟いた後、俺は気を紛らわすようにふとテレビを付けた

すると

アナウンサー「それでは、続いてのニュースです。今日の午後、鈴木次郎吉氏が新たに世界最古の宝石を購入したとの事です。その宝石の名とはラピスラズリ。ラピスラズリと言えば一般的な値段で購入することも可能な宝石の一つですが、このラピスラズリは世界最古の過去最高純度と言われているものです。そうなりますとお値段は…4億円とのことですが…そうですよね？鈴木次郎吉氏。」

次郎吉「いかにも。この宝石はつい最近発見されたばかりであり、過去最高級と言われておる。オークションで購入するのもなかなか大変じゃったわい、ガッハッハ！」

快斗「はは…相変わらずだなあの爺さん…にしても、ラピスラズリで4億円とは大したもんだなあ。」

俺はラピスラズリ宝石において世界最高級というのは聞いたことがなく、興味を抱いた

アナウンサー「そ、そうですか。そしてこの宝石は今度行われる豪華客船でのパーティーで展示されるご予定だとお聞きしましたが…」

次郎吉「その通りじゃ！海の夜景とともにあの深く澄み渡ったラピスラズリ宝石をぜひとも多くの者に見てもらいたいのじゃが…生憎見に来れる者は限られておるからのう。尚、警備は済ませておる、怪盗キッドが来ても盗まれなどせんというわけじゃ！」

快斗「…ふーん…上等だぜ！」

俺はテレビの電源を切ると颯爽とキッド服へ着替え挑戦状を準備し鈴木邸に行く準備をした

快斗「鈴木財閥のご令嬢とAは確か友人関係のはずだよな…前のパーティーにも参加していたし…」

それなら…そのパーティーでAとの約束を果たす

そして俺の想いをあいつに伝える

そう決意をし、俺は夜の闇へと飛び立った