怪盗キッドの憂鬱 (ページ42)

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第40ショーページ42

～Aside～

私は耳を疑った

青子ちゃんが快斗のことを好きだったなんて

焦りと共に罪悪感を覚えた

そして私が肩の力を無くしてぺたんと床に座り込んだ瞬間

クローゼットのドアが開いた

A「快斗…」

快斗「わりい、聞いてたよな」

ぐっと凝らした目で彼はこちらを見つめる

A「な、なんで謝るの…仕方ないことでしょ？ほら、青子ちゃん勇気出して伝えたんだからちゃんと考えてあげなって！私今日はやっぱり帰るから、またね」

私は半分泣きそうになりながら詰まりつつ言葉を吐き帰ろうとした

すると快斗はドアの前へ立ちふさがった

快斗「俺はおめえには誤解されたくねえ…お願いだから話、聞いてくれよ」

嬉しい言葉のはずなのに軽くパニックになっていた私は素直に受け入れられなかった

A「誤解って何…？誤解なんてないでしょ、全部事実なんだから。あなたみたいな中途半端な怪盗には奪われたくなんかない、さよなら。」

自分でも言いたくない言葉を吐いてしまい心が傷んだ

そうして私はその言葉を聞いて俯く快斗の横を通り過ぎた

もう追いかけて来ない彼に寂しさを抱きながら私は涙を流して家までの道を歩いた

A「私のばか…どうしてあんなこと言っちゃうの…？最低だ…」

私がそんなことを呟いて歩みを進めていると、街中にいた一人の少年がこちらに気付いて走り出してきた。

？？？「何泣いてんだよ…」

その子供の姿をした彼はコナンくんであり新一であった

A「…っ、なんでもないよ」

コナン(新一)「なんでもねえわけねえだろ、何があったんだよ。俺で良ければ力になる…と、ちょっと待ってくれ、一応コナンの姿だからな、蘭に電話する」

そんなことを言うと新一は携帯を取り出しコナンとして蘭に電話をかけた後、携帯を閉じると私の腕を引き歩き出そうとした

A「ちょっと、どこ行くの…！」

コナン(新一)「そんな泣き顔じゃこんなところで話出来ねえだろ、もっと人目につきずれえとこ行くんだよ」

A「…ありがと」

今だけは彼の言葉に甘えようと思い、私は再び歩き出した