怪盗キッドの憂鬱 (ページ26)

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第24ショーページ26

～キッド(快斗)side～

彼女は終始辛そうな顔をしながらも俺に全てを話してくれた。

キッド(快斗)「そんなことがあったのですね……」

彼女のトラウマとなった恋愛を聞いた俺は、酷く心が傷んだ。

A「うん、だから私には恋愛なんて出来ないの、怖いっていうのが半分と自分にはする資格がないっていうのが半分…」

キッド(快斗)「そんなこと、ありませんよ。」

俺は咄嗟に口走っていた

キッド(快斗)「あなたが彼に別れを切り出したのは彼を思ってのことでもあるのでしょう。資格がないはず、ないじゃありませんか。私には、あなたは余程素敵な人のように感じます。」

A「そんな、私なんて……っ」

ﾎﾟﾝｯ

A「…へ？」

俺は手の中から薔薇を出し、彼女の前へ差し出した。

キッド(快斗)「あなたは、この薔薇のように美しい心を持っている。自信を持ってください。この怪盗である私が保証致します。ﾆｺｯ」

A「ｸｽｯ…怪盗に言われても説得力ないし！でも、ありがとう……少し、自信が持てそうだよ」

キッド(快斗)「ﾌｯ……それは良かった。それでは今夜はこれで失礼します…」

俺はそう言って彼女の手にキスしようとした。すると…

A「待って…！あなたのことが知りたい。名前だけでも、教えてほしい」

俺は驚いたが、その言葉が嬉しくてこう答えた。

キッド(快斗)「私の正体が知りたければ、明日、米花町の一番大きなショッピングモールの屋上へ来てください。」

A「1番大きなショッピングモールの屋上……分かった、そこに行けばあなたに会えるんだよね？」

キッド(快斗)「ええ、約束はお守りしますから。…明日、お待ちしております。それでは。ﾁｭｯ」

そう約束をすると俺は颯爽とAの家から姿を消した。

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