【双星の陰陽師】短編集

想いは花となりて3　天若清弦 ページ16

――――現代

「それから劇的な改革が行われて‥‥何徹したんだっけ」

清弦様並の隈を作った事は絶対に忘れないだろう

徹夜のし過ぎで倒れて清弦様に心配されたんだっけ

あの頃はまだ恋心を捨てきれなかったから嬉しかったなぁ

懐かしい想い出を振り返っていたら夕弦が

「それより未央の初恋が気になります」

「ははは初恋!?何言ってるのさ夕弦‼」

いきなり爆弾をぶちこんだ

「ｺﾞﾎﾝ‥‥初恋は置いといて私もそろそろ結婚考えなきゃなぁ」

年齢より若く見える私は恐れながらそれなりにモテる

でも清弦様以外考えられないんだよね

「何を考えるって？」

「何って結婚‥‥清弦様!?」

背後から声が聞こえたので振り返ると不機嫌な清弦様

「いつお戻りに？」

「初恋の件からだなぁ〜」

バッチリ聞かれていたのか私の初恋の件‼

「夕弦〜コイツ借りてくぞぉ〜」

「お返しはいつでもどうぞ」

淡々と返す夕弦を睨み付けながら清弦様に俵抱きにされ部屋を後にする

無言で廊下を歩く清弦様に声を掛けれず私はなされるがままに黙る

紫様のご懐妊を知らせを受けてからやっと忘れられた恋心、想い出させてどうするんですか清弦様

辿り着いたのは本家の離れでありそこは滅多に人が彷徨かない場所だ

私でさえ前を通っただけなので何があるのかさっぱり分からない

清弦様は躊躇なく扉を開け私を投げ「ほわっ!?」た!?

丁度布団が敷いてあったのでそんなに痛くはなかったけどいきなり過ぎです‼

立ち上がり文句を言おうとする前に清弦様は片腕で私を押し倒した

足の間に清弦様がいる為何も出来ない

「何するんですか。こんな事して紫様達に何か言われますよ」

「お前の初恋って俺だろぉ〜？」

「ハァ!?いきなり何を‥‥関係無い「ああ？」そうだって言ったら何かあるのですか」

清弦様の睨みに負けて言ってしまった

何か言われるのかドキドキしていたけど清弦様は優しく笑っただけ

「やっと言ったなぁ〜」「はい？」

清弦様は私に触れるだけのキスだけ残してこの離れから出ていった

「意味分かんない‥‥超意味分かんない。何で、何で私にこんな事‥‥」

私は起き上がり赤くなった顔に触れた

「私に貴方への恋心を想い出させてどうするつもり何ですか」

これじゃあ結婚なんて絶対出来ないですね

だって私は貴方一筋ですから



想いは花となりて咲き誇りそして散る

サプライズと言えば　天若清弦→←想いは花となりて2　天若清弦

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す