第1話 荷造り ページ5
今、自分の家で荷造りをしている。
父親だった奴と母親だった奴と祖母だった奴の物は全部売ってやった。
兄のは、服はお下がりとして着られるものを貰い、写真を数枚アルバムからとった。
他は…考えよう。
しかも、遺産として私の通帳に四人全員の通帳にあったお金が入ってきた。
結構な額だ。
しかも、今買い取りに出している物も合わせれば、もっと増える。
潤いまくりだ、と感じた。
航空会社から「奇跡的に壊れていなかった」と渡された黒のキャリーバッグに制服や普段用の服、自分で持っていたリュックサックに家事の時に使うエプロンや生活用品。
布団とかは後で持っていこう。
そうしたら、さとみさんの携帯に連絡を入れる。
連絡先は、葬式の時に交換しておいた。
3コールくらいで、さとみさんが出た。
さとみ「もしもし?荷造り終わった?」
『はい、終わりました』
さとみ「そっか。じゃあ迎えに行くから、外に出て待ってて。」
『分かりました。』
電話を切って、外へ出る。
学校からここに来るときの憂鬱感、ここに居ないときの解放感、兄とゲームをやった部屋の空気の明るさ。
…ここには、いろんな意味でお世話になった。
ありがとう。
親は嫌いだけど、家は暮らしに欠かせなかった。
さとみ「Aちゃん。迎えに来たよ。」
『あっ。ありがとうございます』
歩きで来たらしいさとみさんの隣に行く。
さとみ「じゃあ、行こうか。」
『はい』
道中、さとみさんについて色々教わった。
歌い手と実況者をやっていること。「すとぷり」という歌い手グループに入っていること。誕生日や血液型なども教わった。
さとみ「あ、そうだ。今、家に「ころん」って奴が居るんだよ。そいつもすとぷりの一員でな。俺の家によく来るから、すぐ覚えると思うぞ。」
『ころんさん、ですか。どんな人なんですか?』
さとみ「うーん…リスナーには「叫び声がヤギ」って言われてるぞ。」
さとみさんが笑いながら話す。
ヤギ…ヤギかぁ…、うーん…
さとみ「まぁ、おもしろい奴だから。関わってみなよ。」
『はい…』
体感的には10分くらい。
一人で住むには少し大きめ、くらいの家についた。賃貸らしい。
さとみ「ただいまー。」
『お邪魔します…』
??「おっ、お帰り〜」
この人がころんさんかな?
さとみ「ころん、自己紹介してやって。」
ころん「あ、うん。俺、小川論!ころんで良いから、よろしくな!」
『Aです。よろしくお願いします。』
元気そうな人だ。
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蒼空 - 乃猫さん» 凄いですね!私、金欠で10枚しか買えなくて…。るぅとくん以外の甚平と水着の全員、莉犬くんのが出ましたw (2019年10月6日 17時) (レス) id: 3f6e9004cf (このIDを非表示/違反報告)
乃猫(プロフ) - 蒼空さん» わたしは2日目にめっちゃやってそのひにころちゃんの法被?と全員二枚以外は揃いましたww (2019年10月6日 13時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 乃猫さん» はい!もちろん買いに行きましたよ(*^^*) (2019年10月6日 12時) (レス) id: 3f6e9004cf (このIDを非表示/違反報告)
乃猫(プロフ) - すとぷりのブロマイドもやってますよね〜(*´ω`*) (2019年10月5日 13時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - おばかさん» お優しいですよ(`・∀・´) (2019年10月4日 6時) (レス) id: 3f6e9004cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼空 | 作成日時:2019年7月29日 8時