不法侵入者 ページ4
「…何だったんだあのスケベ」
私に薔薇が似合うというように、あいつにはスケベがお似合い。
ちょっとだけ勉強をし、ゲームをした。
あ、ついでに、自分はイカちゃんのゲームが好きだね。
かわいいし。
すると、インターホンがなった。
「…もう、誰？」
ドタドタと画面に近づき、見たものに絶句した。
「………いないから帰って。
天宮くん。 あ、間違えた。スケベ。」
そう。
家の前にいたのは、スケベだった。
「え？名前覚えてくれてたんだ。嬉しい！！俺感激！」
ニコニコ笑って飛び跳ねるスケベ←
「じゃあ、スケベくん、警察呼ぶからそこで待ってて。」
「すすすすすんません許してくださいお願いしますなんでもしますなんでもあげますだから許してください申し訳……」
「あああぁぁ!うっさい！やかましい！そんで、何？」
とにかく、用件を聞くことにした。
わざわざここに来るということは、何かしらの用事があるからだろう。(フラグ)
「え？Aちゃんのおうちに入りたいと思って。あ、ついでにあなたの心を奪いに……」
「じゃあね」
「あｒ」
余計なことを言いかねないからピッとインターホンを切った。
ふぅ。
これでようやくゲームをできる。
コントローラーをテレビに繋ぎ、カセットを入れると、ガチャっと音がなった。
…ん？壊れた？嘘でしょ？
もう一度カセットを抜いて、確認した。
すると、誰かが私の肩に触れた。
………え？
お母さんも仕事だし、お父さんも仕事。
私の家に来るような友達もいないし……だとしたら、誰？
「ふふふっAちゃーん、イカのゲームが好き？君と好みが合うようだ。」
……はい？
「え、なんでここに？解除してないよ？」
そう。
みんなご察しの通り、あのスケベくんだ。
「え？番号押して、あなたの心を奪いに来たって言ったら解除してくれたじゃん。鍵は開けっぱだったし。おっちょこちょいさんは好きだよ」
ふにふにと頬を触ってくるのは後で思いっきりど突くからいいとして、解除したのは自分のミスのようだ。
「よし。Aちゃん、言った通り心を奪いますね！ギュー………ホゲぇ!!!」
後ろから抱きついてきたから、股間を潰す勢いで蹴った。
あとは、物理の法則で前に倒れ込むだけ。
アヒルのような声で股間を押さえ、ヘナヘナと力なく倒れた。
「ほら、そこで倒れられたら困るのは私なの。はい、どいて。スケベくん。」
「う、ううう、愛しのAちゃん……。僕の股間を世界遺産にしてくれた許す」
「誰がするか変態。突き落とすぞ。」
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作者名：にゃんこぱす | 作成日時：2020年7月31日 20時
