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『 課長……何言ってるんですか? 』
「 冗談じゃねぇから……お前が気がつかないだけで……。 」
えっ!?私……課長の事全然見てなかった。最近、やたらと構ってくるなぁ〜って思ってただけで……。
「 考えてみてくれないか? 」
『 嫌……私、今この企画を成功させないと……華ちゃんばっかりに任せられないんで……。』
「 そっか……。 」
このまますんなり終わる課長じゃない。
私は、課長に振り回される。
こんな時いつも思う。臣くんか隆二くんみたいな素敵な彼氏がいたら……って……。
撮影している彼らを見て妄想してしまう。
『 Aちゃん!臣くんと隆二くんって本当気さくな方ですね。 私、ボーカル二人のFanになっちゃいそうです!』
私から離れていた華ちゃんが近づいてきた。
『 華ちゃん、臣くんと隆二くんのFanじゃないの? 』
『 私〜三代目さんよりGENERATIONSの方が好きでぇ〜。 でも、今日変わりました!私、どっちかGETします! 』
『 へっ!? GETって…… 』
私は、見てるだけで終わってしまう……きっと。
制服の裾をギュッと掴んで唇を噛みしめた。
『 Aちゃんも話せばいいじゃん! 』
それが出来てれば……。
華ちゃんは私を見て、クスッと笑った。
そして、私を機材の方へ強く押した!
『 A!あんたなんか消えればいい! 』
冷たい目線で私を睨んだ!
えっ!?何?何がおきてるの?大きな照明が私の方へ向かって落ちてくる。避けなきゃ怪我だけじゃ終わらない。
思ったより行動が遅くて私は落ちてくる照明をみながら声を出すのに精一杯だった。
『 きゃああああ〜怖い!!』
私このまま死んじゃうの?臣くんと隆二くんにせっかく会えたのに……華ちゃんどうして!?こんな事……。
「 危ない! 」
誰かに押されて私は照明と反対の方へ突き飛ばされた。
<ガッシャーン>
大きな音をたて照明が床にたたきつけられた。
誰!?助けてくれたの?
私は、目を開けてビックリした。
助けてくれたのが臣くんだったから……。
私に覆いかぶさってる臣くん……臣くんもきっと急な事だったから直ぐに私から離れる事ができなかったんだと思う。
覆いかぶさってる臣くんと私の唇が重なってた。
えっ!?何?この状況?私と臣くんの唇重なってるんですけど……。
これって……KISSのうちにはいるの?
頭がパニックになってる自分がいた。
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作者名:結那 | 作成日時:2018年9月19日 0時