lesson 12 ページ12
綺麗な夜景……。
初めて見た…東京に出て来て初めて見た夜景。
22:00過ぎてもこんな綺麗な夜景見れるってやっぱり東京だな。
隣の臣くんはその場に座り夜景を見ていた。
「 立ってるのダルくない?座れば!? 」
『 うん。』
「 なんて言えばいいかわかんねぇけど…こんだけ建物と人が沢山あったりいたりする東京でさ俺ら偶然出会えたんだよな!?だから……ってわけじゃねぇけど。率直に言う。好きだよ!! 初めて会ったあの日から……」
臣くんの顔が近づいてきて……そっと目を閉じた。
重なる唇…。あの日は事故だった今はお互いの気持ちが一緒で……。
このまま臣くんと一緒に何処かへ行ってしまいたい。
臣くんの仕事がこの仕事じゃなかったら……。こんな風に思ちゃいけないのに……。
長いKissの後、私の口から出た言葉は…………
『 臣くん、このまま一緒にいて。離さないで 』
「 ……えっ!? 」
『 もう別れたいって思ってた。彼、私が仕事で遅くなった時も友達とご飯や飲みに行った時も嫉妬して私の身体に傷を付けて来た。私には自由がなくて……
次の言葉を言おうとした時、臣くんの香りに包まれた。
「 怖い思いしてたんだ。そんなヤツのとこ帰んなくていいよ!俺のとこ来いよ! 」
抱きしめられた腕の中……臣くんをみあげ微笑む事しかできなかった。
帰ったら彼にきっと殴られる。その時は逃げよう。
臣くんに危害を出させる分けにはいかない。
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作者名:結那 | 作成日時:2018年9月19日 0時