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side kei




「ただいま…。」



家に着くと結構な遅い時間になっていた。

でもリビングからは母さんの声が漏れ聞こえてくる。




母「はい。はい。いえ、ウチの子はかすり傷ですので。はい…申し訳ありませんでした。」



立ったまま携帯で話す母さん。

見えない相手にペコペコと頭を下げる様子を、ソファに座った父さんが見守ってる。



相手は高木の親だろう。





父「ついさっき、やっと電話繋がったみたい。忙しいんだな、高木君のご両親。」



電話の邪魔にならないよう、俺に小声で話しかけてくる。

いつもならこの時間、晩酌していい気分なんだろうけど、さすがに酔いも醒めちゃってるみたいだ。




「…そーみたい。」




俺が高木を送ってった時、家には誰も居なかった。

俺が帰って来てる間に戻って来たのかも知れない。





「翠は?」


父「部屋にいるよ。夕飯も普通に食べたし、風呂にも入ったし…ケロッとしてる。」





高木の事、あんなにして…。


腹が立つのを通り越して、呆れる。









.









.








階段を上がってると、途中から翠の声が聞こえて来た。

部屋のドアは閉まってるのに、それでも漏れて聞こえてくる楽しそうな声。


相手は多分、由愛だろう。



段々とムカついてきて、勢いよくドアを開けた。






翠「…。由愛、ごめん。慧が帰って来たから…また、明日ね!」



ベッドの上、足を放り出して座った翠が、俺を見上げて苦笑い。

話の途中だったみたいだけど、急に切り上げて電話を切った。









.









「翠…何でこんな事になったの?」


翠「あー…ケガの事?」



翠の膝に、小さな絆創膏。

こんな程度のケガで済んだのは、高木が身を挺して守ってくれたおかげ。




「階段から落ちたなんて、ウソだろ。」


翠「ウソだよ。ウソに決まってんじゃん。」




軽い言葉、ケタケタ笑う態度…
頭ごなしに怒ってやりたいけど、ブレーキがかかる。



それはきっと、高木の告白と、キスのせい。






翠「何もかも、嫌になっちゃったんだよ。学校つまんないし…雄也とも会えないし。」


「…。」




翠「秘密守るのにも、疲れた。」






翠の顔から笑みが消えた。



じっと俺の顔を見つめ、手を伸ばす。




翠「ごめん、慧。でも…全部話した訳じゃない。」



そう言って俺の手を取り、ギュッと力を入れた。









.

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きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんあけおめでございます!何も考えずにつけたお名前でしたが、なるほど甲本さん…(笑)翔君と同期の設定なので、若めに変換して読み進めてくださいませ。続編の準備が出来ましたので引き続きおつきあいください。2は初っ端から…やばば( ;∀;) (2018年1月3日 18時) (レス) id: 782f9227dc (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あうぅーー。なに?どうなるの?!え?甲本はなにするの?!やーばい、やばい。あの甲本さんが浮かんでるるる。こないだ金八先生見たばっかだからーー。 (2018年1月3日 0時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» ヨウコさんの絶叫ゲット(笑)先は長いので程々に…(;´Д`)もうパス復活のタイミングが分かんなくなってきてるとこです☆どうにでもなれ〜い(笑) (2017年12月28日 15時) (レス) id: cb24d66707 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - うわぁぁぁ!そうきたかーー!やっぱりきょんふぁさまのとこには私叫び声をあげるんですねー!うおーーー!何をどういったらいいかわからないーー(>_<) …はあはあはあ…沼ですかそうですか。私またどなたかと手を繋いで震えながら読み進めないとだめですね… (2017年12月27日 18時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんに好きと言ってもらえて嬉しい(*´▽`)でもこの先沼が待ってます。どうか引かれませんように(笑) (2017年12月27日 17時) (レス) id: fd52a08e50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:京華 | 作成日時:2017年11月27日 22時

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