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side kei
初めてだ、高木がウチまで来たのって。
玄関で母さんが大騒ぎしてる。
その声を聞いて、父さんもリビングから出てきた。
母「高木君ありがとう！こんなに傷だらけになって…病院に行かなきゃ。」
雄也「いいです、大丈夫です。」
そう言ってペコリと頭を下げる。
大丈夫な訳ないだろ。
服は破れてるし、手からは血が出てるし…顔だって擦りむいてる。
その隣で、翠はヘラヘラ笑ってやがる。
翠「私もここ、ケガした。」
そう言って膝の擦り傷を指差すけど、隣の高木のケガが激し過ぎて誰も相手にしていない。
父「高木君、本当に病院に行かなくても…。」
雄也「大丈夫です、ホント。」
父「車で送ってってあげたいけど、もう飲んじゃってて…。」
雄也「本当に、いいですから。じゃ…。」
翠を助けてもらったのに、何も出来ないウチの家。
自力で電車で帰るって聞かない高木を、俺が送るって事くらいしか出来なかった。
.
雄也「もうここでいいから。電車乗るだけだし。」
「それで帰ったら、俺がめっちゃ怒られるんだけど。高木、親に迎え頼めないの？」
雄也「2人とも忙しいからさ。」
電車降りて、高木の家までちょっと距離がある。
海沿いは良いとして、商店街をこんな血だらけで歩かせるって可哀想だ。
「だったら尚更。家まで俺が送る。」
翠のせいでこんなケガしちゃったんだ。
「あいつ…帰ったら説教しなきゃな。」
雄也「いいって…マジで。」
歯切れの悪い、高木。
翠と、聞かれたくないような話でもしてた？
…まあ、俺だって高木と翠が何話してたかなんて知りたくないけどさ。
.
2人並んで電車に揺られ、駅に着いた。
商店街には、幸い人もそんなにいなくて目立つような事も無かったけど…。
「やっぱ、病院行けって。」
雄也「いいんだって。寝たら治る。」
「バカじゃねーの？ケガは寝ても治らねーよっ！」
高木の部屋、灯りの下でよく見たら、やっぱり酷いケガだ。
服を脱ぐと、背中から腕にかけて、思ってた以上に大きく傷になってる。
俺に背を向け着替える高木。
傷が痛そうで…高木を癒したいって、無意識に手を伸ばしてたけど、慌てて引っ込めた。
「じゃあ…帰る。」
雄也「うん。ありがとう、伊野尾君。」
心配させないように、なのか。
振り返った高木がいつもの笑顔でホッとした。
.
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きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんあけおめでございます！何も考えずにつけたお名前でしたが、なるほど甲本さん…(笑)翔君と同期の設定なので、若めに変換して読み進めてくださいませ。続編の準備が出来ましたので引き続きおつきあいください。２は初っ端から…やばば( ;∀;) (2018年1月3日 18時) (
レス) id: 782f9227dc (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あうぅーー。なに？どうなるの？！え？甲本はなにするの？！やーばい、やばい。あの甲本さんが浮かんでるるる。こないだ金八先生見たばっかだからーー。 (2018年1月3日 0時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» ヨウコさんの絶叫ゲット(笑)先は長いので程々に…(;´Д｀)もうパス復活のタイミングが分かんなくなってきてるとこです☆どうにでもなれ〜い(笑) (2017年12月28日 15時) (レス) id: cb24d66707 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - うわぁぁぁ！そうきたかーー！やっぱりきょんふぁさまのとこには私叫び声をあげるんですねー！うおーーー！何をどういったらいいかわからないーー(>_<) …はあはあはあ…沼ですかそうですか。私またどなたかと手を繋いで震えながら読み進めないとだめですね… (2017年12月27日 18時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんに好きと言ってもらえて嬉しい(*´▽｀)でもこの先沼が待ってます。どうか引かれませんように(笑) (2017年12月27日 17時) (レス) id: fd52a08e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京華
| 作成日時：2017年11月27日 22時
