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side yuya
慧「…。」
ウソでしょ、何言ってんの?って顔してる。
「あー…ほら!伊野尾君もいるし、翠もいるし…。それに、伊野尾君の彼女の…由愛?皆一緒だったら楽しい…。」
慧「バカじゃん。タバコで退学になって、そんな簡単に…。」
「やってみないと分からないよ。」
伊野尾君と一緒だと、いいかなって。
編入の事を考えた時に、真っ先にそう思った。
難しいのは分かってるんだけど…。
そんな進路を考え始めた頃、いきなり翠が辞めたいって言い出したんだ。
「今回はマジで反省したの。これからはちゃんとするつもり。…翠も、最近早く帰ってるでしょ?タバコも吸わせてないし。」
慧「うん。臭い、しなくなったなって思った。ありがと、高木。」
「これからも翠には早めに帰るよう言うよ。ってゆーか…。」
口ごもる俺に、伊野尾君が助け舟。
慧「分かってるよ。高木の勉強時間奪うなって言っとく。」
「いや、もーちょっと優しく…そんな言い方しなくっても。」
慧「ハッキリ言った方がいいだろ。そんな事くらいで泣いたりするような奴じゃねーよ、翠は。」
兄妹だから大丈夫か。
結局俺はちゃんと話せなかったもんな…情けないけど。
「でさ。…たまにでいいんだけど、勉強見てよ。」
慧「…はぁ…?何で俺が1年上の奴の勉強見なきゃなんないの。」
「翠が言ってたよ。伊野尾君は頭がいいって。ね?お願い!」
はーっと深いため息。
やれやれって顔して、参考書をぱたんと閉じた。
慧「分かったよ。」
「…マジ!?やった!伊野尾君、ウチ来たときはご飯食べてってね!ね!」
翠の事、どうやって話したらいいんだろうって俺なりに悩んでたんだけど…。
今、ウソみたいに楽しい。
「ね、今度いつ来てくれる?」
ご飯って言った途端に、ちょっとだけ伊野尾君の表情が緩んだのを見逃さなかった。
慧「…さあ…。」
「さあじゃなくって!」
とことん気乗りしてないって感じで返事してくる伊野尾君と、わざとテンション上げて食いつく俺。
慧「うっざいなぁ…。」
この時、俺の頭の中から、完全に翠が消えていた。
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きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんあけおめでございます!何も考えずにつけたお名前でしたが、なるほど甲本さん…(笑)翔君と同期の設定なので、若めに変換して読み進めてくださいませ。続編の準備が出来ましたので引き続きおつきあいください。2は初っ端から…やばば( ;∀;) (2018年1月3日 18時) (レス) id: 782f9227dc (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あうぅーー。なに?どうなるの?!え?甲本はなにするの?!やーばい、やばい。あの甲本さんが浮かんでるるる。こないだ金八先生見たばっかだからーー。 (2018年1月3日 0時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» ヨウコさんの絶叫ゲット(笑)先は長いので程々に…(;´Д`)もうパス復活のタイミングが分かんなくなってきてるとこです☆どうにでもなれ〜い(笑) (2017年12月28日 15時) (レス) id: cb24d66707 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - うわぁぁぁ!そうきたかーー!やっぱりきょんふぁさまのとこには私叫び声をあげるんですねー!うおーーー!何をどういったらいいかわからないーー(>_<) …はあはあはあ…沼ですかそうですか。私またどなたかと手を繋いで震えながら読み進めないとだめですね… (2017年12月27日 18時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんに好きと言ってもらえて嬉しい(*´▽`)でもこの先沼が待ってます。どうか引かれませんように(笑) (2017年12月27日 17時) (レス) id: fd52a08e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京華 | 作成日時:2017年11月27日 22時