子育て短編集【アイナナ】 (ページ15)

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千斗パパページ15

折笠幸雫(ゆきな)ちゃん 12歳(小6)

幸雫「うちの父さんってイケメンよね」

A「まあ、外ヅラはいいからあの人」

千「聞き捨てならないな」

リビングドアを振り返ると、お仕事帰りの千斗。

A「おかえりなさい、イケメン」
幸雫「おかえりイケメン」

結構クールな会話だが全員楽しんでいる。

うちではこれがハイテンション(？)なのだ

千「外ヅラだけって言うのはどういうこと？」

A「そのままの意味よ」

ダイヤを模したイヤリングを揺らして私にもたれ掛かる千斗。

千「酷いな、僕はこんなにも君を愛しているのに」

ふっと息を吹きかけられ、体が思うように動かない。

魔法にかけられたみたいだ。

A「ゆ、千斗……」

千「ふふ。可愛いよ、A…くっく」

面白そうにケタケタ笑う千斗がウザイ…！

A「幸雫、今日はお肉食べよう」

幸雫「やっぱステーキ？あ、サイコロステーキならあるわ」

こいつ(千斗)を餓死させてやる。

千「ごめん、ごめんなさい。僕死んじゃう」

結局今日も野菜。

幸雫「お母さんさ、父さんに甘くない？」

ぐふっ、とモヤシが喉に詰まる。

千斗がさりげなく背中をさすってくれるが、
その紳士対応もなんか、悔しい。

A「なんでよ」

幸雫「別に、なんとなく」

出たよ、千斗に似て自由奔放。『特に理由はないけど鋭い』

千斗「僕のことが大好きなんでしょ、A」

幸雫「正直に言いなよ、外ヅラとか言っておいて全部好きなんでしょ」

ニヤニヤしている千斗と、鋭い目付きでゴリ押しする幸雫。

A「うるさい」

えー…という2人の声を最後に、夕食は終了。

千「僕のこと好きなんでしょ？」

幸雫がお風呂に入っている隙を狙って問う千斗。

千「素直になってみて、1度でいい」

甘い誘惑とはこういう事だろうか。

A「好きだよ、愛してる。ドラマのキスシーンとか見たくない。千斗の本名知らないくせにって。ホントは私が嫉妬深いの知ってるでしょ」

流石に恥ずかしくて俯く。

千「こっち向いて」

壁ドン、顎クイ、スクールラ…

A「もうこれ以上好きにさせないで」

千「可愛いね、愛してる」

壁ドン、顎クイ、甘いキス

千斗の甘い誘惑に負ける私は、やっぱり千斗に甘いのかもしれない。

あと、スクールラブは流石に無理。

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深夜テンション許して下さい(笑)

NEXT悠パパ！