連絡先 ページ38
一度流れ出した涙は…今までずっとずっと我慢していた分を吐き出すように止めどなく溢れ…
いつの間にかまた抱きしめられてたあたしは、ずっと二宮さんの胸を借りたまま泣き続けていた
その間…
ずっとあたしの背中をさすってくれてる二宮さんの手が優しくて…暖かくて…
気が付いたらそのまま寝てしまっていた…
＊
店長「A…A…」
自分を呼ぶ声に目が覚める
「…店…長…？」
店長「起きられるか？」
「…はい」
店長「よく寝てたなぁ…」
「え…？…あ！！」
店の小窓から日の光が差し込んでる
「すいません！あたし…！」
ガバって体を起き上がらせる…すると…パサっと見覚えのあるパーカーが腰のあたりに落ちた
「これ…」
店長「和がな？ずっと居てやりたかったみたいなんだけど…朝一仕事が入ってるらしくて…それ置いて帰ったよ」
「え…」
店長「お前…和のそれ、ずっと握ったまま手離さなね〜んだもん(笑)困ってたぞ〜」
「…ええ////」
どうしよう…あたし…何やってんだろ！それに…店長も待ってて帰れなかったんだよね…？
「ごめんなさい…二宮さんにも…店長にも迷惑かけちゃって…」
店長「別にいいって…俺は。それに和も…」
「え？」
何かを言いかけた店長だったけど…「何でもない」って言うと、ポケットから一枚の紙切れを取り出した
店長「はい、これ」
「？なんですか？」
店長「和の連絡先」
「え！」
店長「伝言『今日はどうせその顔じゃ仕事行けね〜だろ？俺は午後からは仕事オフだから、連絡してこい』だって(笑)」
「…命令系だし…」
店長「はは！あいつ…すんげ〜いいやつだよ？」
「嘘ですよ、あたしには冷たいです」
「それは…」ってまた何かを言いかけた店長だったけど…
「お礼は言わないとな？」そう言って…あたしの掌に、紙切れを握らせた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1051人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マヤ(プロフ) - はい！頑張ってください! (2014年9月18日 0時) (
レス) id: d33174d196 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - マヤさん» マヤさん！コメントありがとうございます(*^_^*)
頑張りますo(^-^)o (2014年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: b3d64df613 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - すっごく面白いです！完結させて下さい！応援してます！！ (2014年9月17日 20時) (レス) id: d33174d196 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらさく
| 作成日時：2014年8月26日 5時
