5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ37)

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顧問ページ37

智「そういえばAちゃんは部活もたんの？」

「あー…はい…元々わたしの前任の先生が妊娠中だったこともあって部活顧問はずれてたとかで、校長がそのままでもいいなら…って言ってくださったので、とりあえず今は無で…とお願いしました」

智「そっかぁ…」

何やら考え込む先生

その意図もわからず、あたしは持っていた紅茶を口にする

智「したら俺と一緒に美術部やらん？」

「えっ！？」

智「俺一人なんよ、美術部の顧問」

「そ、そうなんですか？」

智「うん。わりかし一人で大丈夫だって思ってたんだけど、今年は入部希望者が多かったからさ？」

そう言われて浮かぶ関さんの顔

「でも…わたしなんかで大丈夫でしょうか？わたし絵は本当に描けないんですけど…」

智「キャラクター的なのも？」

「ですね。恐怖画になりかねないかと…」

智「恐怖画(笑)」

「笑い事じゃないんですって！」

あたしの発言に笑い出す先生に思わず大きな声を出してしまう

智「んふふ。だいじょぶよ？俺だってそんな描かんから」

「そうなんですか？」

智「デッサンとか…そういうのの見本を描くくらい。それなら俺だけでいいし…Aちゃんには備品の管理とかそういうの頼めたらなぁって」

「そ、それくらいならまぁ確かにできなくはないですけど…」

智「おっ。んじゃ決まり！あとで翔ちゃんに言わないとだ」

「…本気ですか？」

智「本気も本気」

「…わかりました」

断る理由なんて絵が下手ってくらい

また一緒にいられる理由が出来た

今はそれがとても嬉しいんだ