5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ33)

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「えー、では今日はここまでにします」

生徒「気をつけ…礼…ありがとうございました」

4月の頭は確かに色々なことを決めていくからと、毎日あわただしく過ぎて行った

だけど、それも2週間もたたないうちに落ち着いて、普通の日常が戻ってくる

つい先月まで他の学校にいて授業をしていたっていうのに、妙に落ち着かない気分なのは…

翔「お疲れ様でした」

「…お疲れ様でした」

翔「素敵な授業でした」

「…ありがとうございます」

校長先生の授業見学があったから

「はぁ…」

雅「緊張した？」

「わっ」

雅「あ、ごめん。驚かせた」

「い、いえ」

授業が終わって、次の授業までの間一旦休もうと、職員室に向かった

その途中に突然現れた相葉先生に思わずびっくりする

今にも垂れ堕ちそうなほど汗を掻いた先生は、「あち～」って言いながらタオルで汗をぬぐっていた

生徒「あー！相葉先生！」

雅「はーい」

生徒「汗いっぱい掻いたんだから、ちゃんと拭いてよ～？」

雅「わあ～ってるよ」

生徒「キャー！」

…満面の笑みで答えた先生に、女生徒たちの悲鳴にも似た歓声が上がる

「…人気者ですね？」

雅「え～？そう？そんなことないよ？」

自覚無…か

別に謙遜してるわけでもなさそうなその態度に、思わずクスリと笑ってしまう

雅「A先生ってさ？」

「え？」

雅「あんまり笑わないけど…そうやって笑うとかわいいね？」

「えっ////」

雅「いつもそうやって笑ってればいいのに(笑)」

きっと…

そうやって簡単に女を喜ばせてしまうのも…無自覚だと思う

だって普通に言ってくれた感満載だから