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漫遊寺は試合は受けず、おかえり頂くと言った。
染岡くんが話し合いなんて出来ないと言うとそれは私達の心に邪念があるからだとまで言われてしまう。、
肩を落としてキャラバンに戻り、練習場所を探すことに。
ちなみに目金くんは捻挫らしい。壁山くんは今後も暫くは目金くんにパシられそうだ。
吹雪「練習場所ならあるってさ」
この先の河川敷でできるよ、と言葉を続ける吹雪くんの隣には先程の女の子2人。
皆は本日2度目の苦笑いを浮かべた。
夜、そっとテントから抜け出してボールを持ってグラウンドへ。
ゴールの前にボールを置き、シュートをするも同時にあの光景がフラッシュバックしてボールはゴールポストへ。
それから明け方までボールを蹴って、入ったシュートは0本。
『…やっぱりだめ、か』
つくづく弱い自分に腹が立つ。
もうやめようと思いボールを手に取る。
春「さあやるわよ木暮くん！ってあれ？Aさん？」
振り向くと音無さんと木暮くんに古株さんが。
木暮「誰が出てくるかと思ったらこんなおっさんと弱そうな女に負けるかよ！」
春「こら！木暮くん！ごめんなさい、練習してたんですか？」
私はうん、もう終わるとこ、と答えるとじゃあ！と音無さんが続ける。
春「Aさんも付き合ってくれませんか！？」
期待の眼差しにえっと…とたじろぐと30分でいいので！お願いします！と言われて勝手に私の参加が決定。
こんなに強引な子だったっけ…？と思いながらボールを足元に置くと早速木暮くんが奪いに来るがトラップして躱す。
木「くそ！もう1回だ！」
もう1回、もう1回と増えていくがいくらやっても私からボールを奪えない木暮くん。
春「Aさんってこんなにサッカーお上手だったんですね！」
音無さんに少し貶されてる気がしなくもないけど動き自体はとてもいい木暮くん。
30分続けたが木暮くんは私からボールを取ることは出来なかった。
木「なんでとれねえんだよ！おい！交代だ！」
木暮くんは古株さんに敵意むき出しで呼びかける。
私は小暮くんに君センスあるよ、がんばってね。と伝えると、その場を離れる。
春「Aさん、ありがとうございました！」
『どういたしまして』
音無さんに笑顔を向けてその場を後にする。
センスがあるだなんて、普段の私だったら絶対に声を掛けたりしないのに。
少しだけ、サッカーへの真っ直ぐな気持ちを持っていた自分に重なったからなのかもしれない。
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しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!無印大好きなので続きとても気になります!!更新頑張ってください!! (2022年11月30日 16時) (
レス) @page19 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
円堂天利(プロフ) - 私も無印大好きです！更新頑張ってください！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: 4b53f6d2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水月 | 作成日時：2019年4月2日 21時
