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黙々と勉強する彼の横顔を盗み見る。
高い鼻筋。
長いまつ毛。
柔らかそうな唇。
前回と変わらずに彼は美しい。
思わず数秒間凝視してしまった。
ジョングクくんがずずっ、と鼻をすすった音でハッとして目をそらす。
ペン回しが出来ないのか、真剣に問題に取り組んでいるのか、ふりふりとペンを左右に動かすだけでそのままの彼はなんとも可愛い。
「あ、ここ綴り間違ってない？」
「どこですか？」
「ここ、L抜けてない？」
ちょっと家庭教師っぽいことをしてみる。
ジョングクくんは電子辞書を出して単語を調べ始めた。
そして「あー」と声をあげる。
「ほんとです。間違えてました俺」
「あ、やっぱり」
私って英語苦手だけど、意外と分かるんだな〜。
「でもAさん。Lはいりませんよ。
俺はEとAを間違えてました」
「うそっ」
どっちにせよ間違っていた…。
机を叩いて爆笑するジョングクくん。
悲しい。というか恥ずかしい。
でも、君が笑うならもういいよ…。
そんなに幸せそうに笑ってると怒る気になれないし…。
「ほんとAさん面白い」
「何がおもしろいの？ほんと恥ずかしい」
「んんふー可愛い」
「は？！」
なに！？
頬杖をついてこちらをニコニコ見つめるジョングクくん。
からかってるの？！？
「Aさん、〜してくださいって英語でかける？」
「…〜してください？？」
「うん」
「…」
どうしよう。
なんにもわからない。
最初の文字すらわからない。
「ジョングクくんかけるの？」
「…かけない！」
大きく首を縦に振ってなぜか満足気なジョングクくん。
おかしくて私も笑ってしまう。
「もー、やめて！私ほんと馬鹿なの」
「なんで家庭教師引き受けたんですか」
「ええ〜お金欲しいし楽そうだったし〜」
「勉強できない人が家庭教師楽そうっておかしくないですか」
うっ。
痛いところつく。
「いいの！ほら、現に楽しいし！」
「ガチなガリ勉くんだったらどうしてたんですか〜」
「いやむしろそれ覚悟で引き受けたから！」
笑いすぎたのか、彼の目はいつにも増してウルウルしていた。
ちょっと見える前歯とか。
目元のシワとか。
「Aさん馬鹿なんですか？」
「酷い」
「だってー」
くくくっ、と笑って彼は目を細める。
彼が笑うとドキドキする。
胸が苦しくて仕方ない。
この気持ちはなんだろう？
誰かに相談したいけど、誰にもこれは言えないような気がした。
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
