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「…悪うござんしたぁチビ」
「あぁ？」
「コラ姉ちゃん喧嘩売らない！」
ズキリ
ズキリ
なんだろうどんどん、頭が痛くなる
「…ちょっと本気でやばそうだから私ごめん出る」
痛む頭に手を当てながら立ち上がった私は出口を見据える
「A大丈夫か？」
「大丈夫だよ、おじいちゃん。
心配、いら、な────」
い、とまで言い切る前にAは突然意識を失いそのまま後ろへ倒れた
バターンと豪快にいったことで周りの面々はギョッと目を見開きリクオたちは慌てて駆け寄った
「A！？」
「どうしたんじゃ！？」
「！お、お父さんじーちゃんこれ！！」
「は？……！」
リクオが指さすところ
それはAの額
そこは、晴明に術をかけられたところ
そこに青白く浮かぶ五芒星が浮かび上がっていた
「これ……」
「おい、秀元こりゃあなんじゃ！？」
「これは……わからへん」
「はぁ！？」
「Aちゃんに掛けられた術はボクらも何なのか手の空いた時は探してるんよ？
でも、なんの術かさっぱりわからへんねん」
ゆらたちの顔が険しいことから、本当にわからなかったのだろうことはすぐにわかった
「A！しっかりしろ！おい！」
「ハァ、ハァ、ッ、」
Aは酷く苦しそうに胸元の服を掴んで身をよじっていた
「あかん
奴良くんのお姉ちゃんこっちの声聞こえてへん！」
「姉ちゃんしっかり！！」
どうしたらいい、誰もがそう思った時だった
ヴォンとなぜか足元が青白く光った
同時にAの額の五芒星も一層強く光を放つ
「なん、だ……？」
「！まさか……」
「秀元！なんやこれ！？」
「……Aちゃんを介してこの本家の全土に術かけたんか……？」
その言葉に、すぐに声が出なかった
「Aちゃんが気ぃ失ったからか…？」
「なら、その姉を叩き起したら術の発動はなくなるのか」
「……可能性はあると思うで」
なら、やることはただ一つだった
「A！
しっかりせぇ、ワシの孫が鵺なんぞに負けんな！」
「A起きろ！！」
「姉ちゃん！！」
リクオたちは必死に呼びかけた
Aの名を呼び
負けるなと
起きろと
呼びかけた
けれども、Aの固く閉じられたままだった
その後彼らはどこかに引きずり込まれるような感覚が襲う
強制的に意識がブックアウトさせられた
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
