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『お前に認められても嬉しくねェんだよ天パが』
やっと煩いのが消えた、とAを見れば相変わらず赤いままだ
それがなによりも可愛くて、愛おしくて、高杉は込み上げてくる気持ちのままに口付けてやればAはさらに真っ赤になった
『酢ダコか』
『チョイスゥゥゥ！！！喩えのチョイス！！！
そこせてめリンゴとかにしろよ！！』
『お前そんな可愛いタイプじゃねェだろ』
『にしてもだろ！！
ゆでダコとかならまだ聞くけど酢ダコって聞いたことないわ！！
なんだそのマニアックなチョイスは！！』
未だに顔は赤いが、いつもの調子は戻った
『……俺と、生きてくれるか？』
『……銀時が、うるさそうだけどな』
『あんなやつ戦争終わったら簀巻きにして海に捨てりゃいい』
『待って私の兄なんだけどアレ』
本当この二人はいがみ合うものだ、とAはただただ呆れていた
『晋助、私でいいの、本当に。
お前顔いいし寄ってくる女は山のように居そうだけどな』
『寄ってくる女はいるが』
『いるんかい』
『……俺ァ手前の背中預けて戦える銀髪で天パのくそむかつく兄貴持ったバカな女がいいんだよ』
珍しい銀髪に手を伸ばし一束掬うとそれに口付けた
何ともキザなその行為にAは顔を赤らめればいいのか口元引くつかせればいいのか分からなくなっていた
『鬼兵隊総督と、夜叉と呼ばれる女。
上等じゃねェか。文字通り鬼同士の結婚だ』
『バカか』
『あの人の弟子でバカじゃねェ奴いないだろ』
『確かに。みんな根本的なバカの集まりだもんなぁ』
今二人は、未来の約束をしました
仲間が消えていく中で、高杉は何らかの形でもいいからAとの繋がりを残しておきたかったのです
ただ、吉田松陽の弟子という繋がりではない何かを
『……早く先生助けて、一緒になりてェな。
きっと先生喜んでくれるぜ』
『ヅラはまたおにぎり握るだけの謎の儀式するかもね。
梅しか食わないのにツナマヨばっか握りやがるあれ』
『あれ結局なんだったんだろうな』
『……さぁ』
今は小さな幸せに浸かって
幸せな未来を思い描いて
幸せだった昔を思い出して
二人は笑いました
しかし、そんな未来など
来るはずもありませんでした
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
