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突然吐かれた言葉に、私は間抜けな声を出した
その言葉は欲しかった言葉だったから、当然歓喜に心が震えたけれど、彼の言葉にはなんとも言えない悲しみが含まれているように聞こえて
私はなんて言葉を返せばいいのかわからなくて少しの間黙っていた
「………私も貴方が好きです。大好きです」
「………………」
「……メフィストに、何か言われましたか？」
私の考えられる、最有力の原因
だから思ったままにそう尋ねてみる
「…悪魔ってぇのは、一度の人生が随分と長いそうだな」
「…まぁ、らしいですね」
「あの野郎に、言われた。
その気が遠くなるような長い時を生きるお前を、お前よりも早く死ぬ俺が縛っていいのかってな」
レオナさんはそう言ったけれど、多分これはレオナさんの解釈だろう
メフィストならこんな言い方はしない
でも似たような、そう解釈するような言い方をしたんだろう
「…そうですか」
余計なお世話をしてくれたものだ、メフィストめ
私たちのプライベートなんか微塵も興味もないのに
どうせ、単なるアイツの気まぐれの遊びでちょっかい出されただけなんたろう
「…一日、考えた」
「はい。…何か答えは、出ましたか？」
「………出るわけねぇだろ」
頬に当てていた手を握って離そうとしないレオナさん
手を握る力がやけに優しくて、私はたったそれだけで笑みを浮かべてしまう
「いや……出てはいる。だが…」
「？」
「いくら考えても、"最善"の答えを受け入れられそうにねぇ」
「え？」
手を握っていない方の手で頭をかいて、一度目を伏せたあとその目は私を見据えた
相変わらず、綺麗な目だ
「どれほど生きる時の長さが違うのか知らねぇ。
だから一番いいのはお前より遥かに早く死ぬ俺と一緒にいるよりも、この先長い時間を共に過ごせるだろうトカゲ野郎たちといた方が良いんだろうとは、わかってる」
「…………」
「でもな…お前を手放してお前が俺以外の奴と共に生きて行く未来を想像しただけで虫唾が走る。
ならいっそお前をこの手で、砂にしちまった方が何百倍もいい」
絞り出すようにして吐き出した言葉
彼の声には苦しみが含まれていて、この人は私が気を失ってる間に何度同じ自問自答をしたんだろうか
「ハ…お前も、厄介な奴に好かれたもんだなァ。
こんな俺に惚れられたが為に……」
「レオナ、さん……」
「何度も考えて何度も同じ答えに辿り着いて、その度に言い難い破壊衝動に駆られちまう」
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江(プロフ) - 名無し13705号さん» ありがとうございます！更新頑張りますね^^* (2020年7月7日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みおさん» たまには青エクの話入れないとクロスオーバーにならないと思いまして笑 泣き止んでくださいな笑笑 (2020年7月7日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
名無し13705号(プロフ) - 今後の展開楽しみです！体に気をつけて頑張ってください！更新待ってます！ (2020年7月6日 23時) (レス) id: 33de3eef08 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 獅郎のことが出てきて、最近の話も出てきて、もう泣きそうです！嘘です、泣いてます…！！ (2020年7月6日 18時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 哭狼さん» いえいえ、お気になさらず！大丈夫ですよ(*^^*) きっとこうしてヒロインは事実上の奥さんになっていくんでしょうかね笑 (2020年7月2日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年6月30日 17時
