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「Aさん、貴女は愚かだが馬鹿ではない。
なら分かるはずだ。
王のいる悪魔といない悪魔。
そこにどれほどの人間たちへの被害の差が出るか」
「っ………」
「そして私は貴女には王に相応しい力と素質があると思っています」
さっきのことで微かに涙を滲ませたAは立ち上がりながら、未だに少し荒い息をする
「奥村 A。我らの末の小さな妹よ」
「………………」
「この世界で身につけた力を見せろ。そして悪魔を従えろ。
歯向かう者は力で捩じ伏せれば良い。
馬鹿な悪魔の本能に教え込ませれば良い。
『この者は我らの王である』『己よりも強い悪魔である』と。
悪魔はそうすれば従う。
圧倒的な力の前では弱者はただの虫螻だ。
完全となった貴女ならばきっと…
サタンのように念じるだけで従うものも多いでしょう」
「な、に？」
「悪魔たちに語りかけるんですよ。
自分の元へ集えと。従えと。
お前たちの従うべき王は己だと言えばいい」
悪魔ほど本能で生きる生き物はいない
これは塾で一番初めに学ばされること
しかしだからこそ悪魔の世界は至極単純なのだ
「いいですね？Aさん」
Aはメフィストの言葉に何も言わず俯いていた
拒否権などないのだから、何も言うことは無い
そんなAにメフィストは何も言わずニヤついて、ガラリと空気を変えた
さぁみなさん、ここにいては危険ですから離れますよ〜。なんて引率の先生の如くピッピッと笛を吹いてみんなを誘導していく
「グルル、おいテメェ、大魔法士かなんだか知らねぇがAに悪魔の王になれだと？
ふざけんじゃねぇ。それに、離れるってなんの為だ」
あいつの首を絞めたことも忘れてねぇぞ。とレオナは牙をむく
自分がメフィストに叶わぬことなど理解しているが、それでもレオナには己の番に危険を強いるメフィストに敵意を見せるしかない
「貴方は確か…
さっきクロウリーがキングスカラーくんと呼んでいましたね。
離れるって、そりゃあ怪我をしないためですよ。
彼女から取ったものを元の場所へ返すだけですが、被害が出るんでね」
「Aはそれを了承してねぇ。
あいつは俺のモンだ。勝手なことは許さねぇぞ」
「"俺のモン"？……クッ、グハハハハ！
もしや、貴方たちお付き合いでもされてるんですか！？
いやはや、これは久々にキました！イヒャヒャヒャ！！」
笑われたレオナは今にも襲いかかりそうになるのをラギーとジャックに止められていた
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江(プロフ) - 名無し13705号さん» ありがとうございます！更新頑張りますね^^* (2020年7月7日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みおさん» たまには青エクの話入れないとクロスオーバーにならないと思いまして笑 泣き止んでくださいな笑笑 (2020年7月7日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
名無し13705号(プロフ) - 今後の展開楽しみです！体に気をつけて頑張ってください！更新待ってます！ (2020年7月6日 23時) (レス) id: 33de3eef08 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 獅郎のことが出てきて、最近の話も出てきて、もう泣きそうです！嘘です、泣いてます…！！ (2020年7月6日 18時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 哭狼さん» いえいえ、お気になさらず！大丈夫ですよ(*^^*) きっとこうしてヒロインは事実上の奥さんになっていくんでしょうかね笑 (2020年7月2日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年6月30日 17時
