いつか必ず燃やしてやる５【ツイステ】

可愛い黒歴史 ページ12

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しばらくして、アズール先輩が目を覚ました



「……ハッ……」

「あ、目ぇ覚ました」

「アズール、この指は何本に見えますか？」

「8……本？」

「うん。まだ気が動転しているようですね。でも、よかった。
なんとかブロットの暴走は治まったようです」



いや冷静かジェイド先輩
そして8本てタコの足の数だよ



「……ったく、手こずらせやがって」

「いやいや、レオナさんはそれ言っちゃだめっしょ。
どちらかと言うとちゃんと戦ったのAくんだし」

「僕は……一体、なにを？」



未だクラクラとするのか、頭を手をやり状況を呑み込めないアズール先輩はそんなことを呟いた



「魔法の使いすぎでオーバーブロットしてしまったんです。
覚えていませんか？」

「僕に力をくださいよぉ〜〜って泣きながらみんなの魔法吸い上げてさぁ。
ちょ〜ダサかった。ちょっとゲンメツ」

「フロイド先輩身も蓋もないな……」

「だってダサくなかった？サメちゃんもそう思ったでしょ絶対」

「面倒くさそうだなとは思いました。はい」

「そ、そんな……
僕が暴走するなんて……信じられない……」



みんなそれ言うよね
ユウから聞いたけどリドル先輩も自分が？みたいなことを言っていたらしいしレオナさんは言わずもがな
そしてアズール先輩もまたそんなことを言った
みんな魔法やら魔力やらが協力だからからこそオーバーブロットしやすくなってしまうのを忘れてないか？？



「ま、コツコツ集めてきたモンを台無しにされたらそりゃ怒るッスよね。
オレだってずっと貯めてる貯金箱を他人に割られたら絶対許せないと思うし」

「レオナさん、イキイキしながら砂にしてましたもんね」

「だから、俺は言われた通りにしただけだっつってんだろ」



お前ら俺だけが悪いみてぇな言い方しやがって、とラギー先輩と揃って睨まれてしまった
いやでもあのやり方はね…



「でも、やっぱ悪徳商法はダメなんだゾ。反省しろ」

「その前に、お前らは他人の作った対策ノートで楽しようとしたことを反省しろ！」

「相変わらずジャックのド正論パンチが炸裂してるね」



でもそれが見事に効いていないのもすごいけど
すると、ユウがアズール先輩の元に行き、優しく笑って言った



「でもあの対策ノートは、他の誰にも作れないですよ」

「……え？」

「確かに。だってアンタの作ったテスト対策ノート見て一夜漬けしただけで、90点以上取れちゃったもん」

「ああ。まさに虎の巻、だったな」



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