ヒロインもどき TH

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“ やっぱりぎこちない ”









“ なんか必死(笑) ”









“ もっと努力しろよ、素人 ”









やっぱりそんな言葉が飛び交っていて怖くなってスマホを閉じる









あとは帰るだけなのにそれさえも億劫になっていて

動く気力が全くわかない









そんな私をソミンオンニは心配そうに見てるけれど









今はもう何も考えたくなくて放っておいて欲しいとも思った









さっき閉じたスマホがもう一度震え通知を知らせる









そこには無理やりカトクを交換させられたアロオンニの文字が浮かんでいて



AR “ たまにはオンニとご飯でも行こう ”





そう送られてきていた









たまには、というかこの人とご飯に行ったことはまだ一回もないけれど

どうして今日に限ってそんなお誘いをしてきたのかわからない









でもそれ以上に


“ しょうがないから行ってあげます ”


可愛くもない返信をしていた自分がわからなかった









次に送られてきたのは、ありがとう、と言う言葉と店や時間だった









ソミンオンニに伝えれば優しい顔で行ってきなって言ってくれて

オンニの少し嬉しそうな顔に何となく恥ずかしくなった









そうと決まれば作業を少しでも事務所で進めようと急いで急いで楽屋を出る









｢、あ、｣









局を出るために外に向かえばBTSの皆さんご登場という感じでバッタリ会ってしまった



正確には見かけた、の方が合っているけれど









テヒョンさんの隣ではさっきのメイクさんが楽しそうに笑ってて







GR 『所詮脇役以下(笑)』









あの人がテヒョンさんのヒロインなんだって勝手に悲しくなった

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