【オリジナル】正反対の双子Ⅱ【合作】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,207 hit

#27【陽月御白】ページ7

・

「御白はお前等の所為で…差別するテメェ等の所為で、苦労してんだよ!今日見た傷から!死のうとしていた事が分かったんだよ!」

葵がそう言った。
あぁあ。葵は怒ってるんだな。
そう他人事のように思える。

「あおi((「名を呼ぶんじゃねぇよ、この親ヅラが」っ!!」

葵はそう言った。
僕のことで怒ってるんだってわかった。

「…御白が部屋から出て来てくれたんだ、謝れよ」

謝らないで、って言いたかった。
声が出なかった。出るのは空気だけで声にならなかった。

「みし、ろ…今まで、ごめんなさい…」

「俺達が悪かった…差別なんてしないから、許してくれ…」

両親はそう言った。
やめて、謝らないで。
僕が苦しいから。辛いから。
やめて。僕のことを認めないで。
両親は、震えた声で土下座しながら言った。
やめてよ。苦しくなっちゃうから。

「…行動でも示せよ」

葵はそう言って、僕の頭をポンポンと撫でて戻っていった。

僕は

「僕、平気だから。
でも、母と父がよければ、僕のこと

認めてほしいなぁ…」

そう言って、部屋に帰った。