【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ7)

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#3【陽月御白】ページ7

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「そういえば、今日お向かいの〇〇さんが、葵の事を褒めてたのよ～」

「葵は自慢の息子だからな!褒められて当然だな!」

母と父がそんな話をした。
僕も嬉しかった。弟が褒められていたから。
“僕ももっと頑張ったら”
いつか、二人に認めてもらえるだろうか。
勉強はもう高校で習う分はやった。だから学校でやったら、すぐわかる。
次こそは認めてもらえるかな。
ゲームの大会での僕の話はニュースに出るほど有名だ。
いっそのこと、あれ＿暗白が僕であると打ち明けてみようかな。

「へぇー。そうなんだ。」

葵はそう言った。少し棒読みだった。
なんとなく葵が嫌だと思っているのがわかった。

「それに比べて御白は…ねぇ?」

「劣ってる…よな」

ああ。やっぱり僕は認めてもらえない。
「(もう、慣れっこだけどね。)」
明日からはやっぱり、一人でご飯食べよう。

「ご馳走さま」

ずっと下を向いてご飯を食べていた僕は、みんなより早く食べ終わった。

「あっ…」

葵が一瞬だけ声を出した。
少しだけ、葵の方を見た。

「……俺も、ご馳走さま」

葵はそう言った。
“僕に合わせてくれたのかな”
少しだけそう思った。

「あら、いつもお代わりするのに」

「珍しいな。どうした?」

『…別に何でも無いよ。今日、ちょっと腹空いてなくて』

ただ少しだけお腹が空いてなかっただけだった。
僕は勘違いで少し喜んだんだ。
まぁ。いいや。

僕は自分の部屋に戻った。