【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ36)

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#18【陽月葵】ページ36

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『ん……いっ、た…』

俺は暫く寝てからまた目を覚ました。

頭がズキズキして痛い。

『…俺、泣き疲れてたしな…』

身体を起こし、辺りを見渡す。

その際に時計が視界に入り、3時を差していた。

『…5時間目…もう直ぐに終わるか…』

そう呟いて、また布団に身体を寝かせる。

『( 俺、久し振りに泣いたな…あんなみっともなく )』

ずっと堪えて来たから、泣く事なんて無かった。

…でも今回は感情が爆発した。

その時、扉がガラガラと開かれた。

『御白…』

「調子、どう？」

『大丈夫。…御白は?』

「…え？」

何故首を傾げるのだろう。

『怪我、してたじゃんか。痛み引いた?』

御白は黙った。

…まだ引いていないのだろうか。

『…授業終わったんでしょ。じゃあ帰ろうか…』

「うん。」

『俺は一旦教室戻って、荷物を取りに…』

俺は行動に移そうとベッドから降りる。

その時、また扉がガラガラと、次は勢い良く開かれた。

「葵!大丈夫だったか!?」

「ずっと保健室から戻って来なかったから心配だったんだよ!」

と、クラスメイトが俺の荷物を抱えて、焦って入って来た。

『あ、あぁ、ありがとう。心配かけてごめん、もう大丈夫だよ』

俺はニコッと笑う。

その様子を見た2人は、ふぅ、と安堵していた。

「でもまぁ、お大事に!」

「家では安静にしておくんだぞ!?」

『はいはい、分かってるってw』

手を振ると、振り返して保健室から去って行った。

『じゃあ帰ろ、御白』

「…うん」

少し遅れた気がしたが、気の所為だろう。

保健室を出て廊下を歩いている時に出会った保健の先生や、担任の先生に大丈夫な事を伝え、お辞儀して通り過ぎた。

それから俺等は特に話す事も無く、家路を辿った。

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