【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ35)

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#17【陽月御白】ページ35

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体の痛みに耐えて、何もなかったかのように授業受けて、僕はこっそりと授業中、『暗白』としての活動に関するお知らせをネットに流した。

“本日は、事情で休ませて頂きます”

始めたばかりの頃は、何も出来なかった。だから

“弱い”
“面白みがない”
“つまらない”
“必要ない”

そんな言葉を何度も何度もかけられた。
事情で休む時も、ありもしない噂をたてられて…。

「辛い」

僕の声はクラスの中に溶け込みように消えた。

「ここは＿」

先生の話を聞き流しながら、授業を受ける。

「(どうか。葵が苦しんでいないように)」

僕が授業を受けている間、また葵が傷ついていたら、どうしよう。
僕が思考を巡らせている間に、葵が消えていたらどうしよう。

「僕が弱気になっちゃいけないのに」

小さく呟いて、僕は黒板の方を向いた。