【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ26)

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#13【陽月葵】ページ26

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それからは何も起こらず、只々時間が刻々と過ぎて行った。

…俺はその間、ずっと御白の事を考えていた。

『 ( まさか、御白の前であんな俺の姿を見せるなんて… )』

今でも後悔している。

御白は俺の表…つまり、不良とは正反対の姿しか、今まで知らなかった。

…知らなくて良かった物を、勝手にアイツ等にバラされてしまった。

『…腹立つ』

ボソッと1人で呟く。

教室では昼休みだからかガヤガヤとしているし、俺の小声等掻き消されるだろう。

…そういえば、御白は何しているだろうか。

『……行ってみるか』

俺は御白の教室へ向かった。

『…御白ー』

そう言いながら、教室を見渡す。

けど御白の姿は何処にもない。

何処かへ行っているのか…それとも…

『 ( 不良共に連れ去られたか… )』

本当に懲りない奴等だ。

…でも、不良共がやったとはまだ確定していない。

少し待ってみるか。

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