【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:6,372 hit

#7【陽月葵】ページ14

・

『まっ…!』

御白は俺の声が聞こえているのか聞こえていないのか分からないが、歩く足を止めない。

スタスタと歩いて行ってしまった。

『…御白ぉ…』

俺は物凄く悲しくなった。

「よー葵っ!」

「おっはよ～!」

そう言って、俺の左右に来た友達。

『あ…おはよ、2人共』

「元気無いな、どうした?」

『…いや、何でも無い。いつも通り』

「なら良かった!」

…友達に嘘を吐いてしまった。

嘘だとバレた時、どう思われるのやら。

俺等は学校まで話しながら登校した。

友達は御白と同じクラスの為、廊下で分かれた。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ＿

『おはよー』

教室に入って、挨拶を返しながら席に座る。

…今日は5時間授業か。

『( 6時間はキツイんだよなー )』

6時間授業となると、殆どのクラスメイトが寝ている。

先生は起こそうとせず、寝ていると後悔する、とだけ言って授業を進めている。

「…おい、蒼氷。今から面貸せ」

『あ?』

俺は睨みながら、相手の目を見る。

「昨日アイツ言ってただろ、覚えてるか」

『…あぁアイツか…で、アイツが言ってたのがテメェか?』

「そうだ。…早く来い」

俺は溜め息を吐き、仕方なく着いて行った。

…向かってる場所的に…体育館裏か。

・