【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ39)

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Episode17「告白」【月城蒼飛】ページ39

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俺はあれから家に帰って来て、色々と思考を巡らせた。

色んな女子と関わって来たけど、俺はやっぱり……

『＿＿＿＿が好き』

次の日＿

『(…何処に居るかな)』

俺は学園に来て早々に、綾萠先輩を探し始めた。

やはり夜は俺を見つけるや否や、腕にしがみ付いて来る。

「蒼飛?キョロキョロしてどうしたの?」

『いや、何でもない…ちょっと探してるだけ』

「ふーん?」

夜は納得の行っていない顔をしていたが、今そんな事を考えている暇は無い。

『!』

廊下を歩いていた時、綾萠先輩を発見した。

遠目でも分かる、かなりフラフラしていた。

「あおt((『ちょっとごめん』え…」

俺は夜を引き離し、ダッシュで向かった。

「!!」

俺が走って来た事に気付いたのだろう。

綾萠先輩は走り出した。

でも、体調が悪いのか、あの時の追いかけっこよりも遅かった綾萠先輩。

ｷﾞｭｯ＿

俺は直ぐに綾萠先輩に追い付き、背後から抱きしめる。

「あおっ、と、くん…」

『何で避けるんですか?』

ずっと聞きたかった。

けど、綾萠先輩から返事は来なくて。

その分…俺の手に、何か温かい液体が当たって。

『(涙…)』

嫌で泣いているのだろうか、それとも嬉しくて泣いているのだろうか。

後ろから抱きしめている為、顔を見る事は出来ない。

『……何で避けるんですか?綾萠先輩に避けられるの、すっごく嫌なんですけど』

「ご、めん…」

そう謝る綾萠先輩。

『……好きです、綾萠先輩。俺と付き合って下さい』

「え…?」

綾萠先輩は俺の方を向いた。

その顔は、驚いた表情をしていて、だけど何処か嬉しそうな表情をしていて。

周りに人が集まって来ているが関係無い。

見られようと、俺は綾萠先輩への想いをぶつける。

『綾萠先輩がずっと好きでした。…綾萠先輩がどう思っているか分かりませんが…』

「ぼくも」

『!』

「ぼくも、蒼飛くんが好きだった。…その、こんなぼくだけど、よろしく…」

半ば泣き顔だったが、綾萠先輩はニコッと笑った。

今まで以上に笑顔だった。

『はい!よろしくお願いします!』

俺はやろうか迷ったが、綾萠先輩の唇に自身の唇を、一瞬だけ重ねた。

皆が見ていると思うと、これは恥ずかしくて、誰も居ない時にやろうと思う。

「!蒼飛…嬉しいなぁ」

その笑みは、俺を更に惹き付ける物だった。

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