【オリジナル】百鬼会総長 (ページ7)

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『…おい、お前等!』

私は少し声を張って、京極組に話しかける。

「お、総長さんじゃん」

「どうしたんだ?」

京極組は大勢を連れて、私の方に向かって来る。

さて、少し本気を出そうか。

私は組長らしき人物を殴る。

『!!』

「ん?殴れないのか?」

拳を簡単に止められた。

性別関係無しに、止められた事は無かったのに…。

『っ、ｶﾞﾊｯ!』

止められた事が仇となった。

腹を蹴り飛ばされる。

『クッソ…っ…』

痛くて、立ち上がれない。

「あれ、意外に弱かったな」

「やっぱ女だからだなw」

「何でこんな弱い奴が、総長なんだろうな」

「百鬼家だからだろw」

好き勝手言われる。

『そういうのも…俺は好きじゃねぇんだよっ!!』

目にも追えないスピードで、頭を蹴り飛ばして行く。

周りの目等気にせずに。

「おい!A!!」

「Aさん!!」

「止めて下さい!!」

兄貴・沙翁・壊妬の声が聞こえたが、無視する。

コイツ等を殺すまで、殴ったり蹴るのを止めない。

『…はは、やっとか』

全員の動きが止まった。

「A!!」

『あにk((「バカｯ!!」…!』

兄貴が走って来たと思ったら、急に頬を叩かれる。

『…は…?』

「心配したんだぞ!何してるんだよ!!」

抱きしめられ、叫ばれる。

何を心配してるんだか。

『何心配してんだよ。俺は…腹立ったから、コイツ等を殺すまでやったんだ』

「俺はA自身を心配してたんだ…Aは、やられたらやられっぱなしの事が多かったから」

気付けば兄貴は、泣いていた。

やはり周りの目を気にせずに。

『…そうか。心配かけてすまんな』

「本当だよぉ〜…」

『泣くな。情けない』

「分かってる…けど…」

私は兄貴の頭を撫でる。

流石に泣かれると、嫌いな奴でも慰めたくなる。

『ありがとう、兄貴。分かったからさ』

「うん…」

『教室戻るぞ。落ち着いたか?』

「いや、まだ…暫く、ぎゅーさせて…」

『はぁ…分かった』

兄貴は暫く私に抱き着いていた。

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