【オリジナル】百鬼会総長 (ページ17)

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『…さぁ、最近は何があった?』

私は周りを見渡しながら喋る。

「1次団体の若頭側のメンツは、ひたすらに戦闘でした」

そう前置きをして、話し始める覇憐。

実は、それぞれの団体には、総長側と若頭側に分かれる。

「恐らく、総長に会ったのでしょう。京極組が仕返しをして来たので、ぶっ飛ばしておきました」

『…仕返しにか?』

「はい。総長1人に倒されたと聞いたので、此方になら負けないと思ったのでしょう」

“本当愚かですよね”と覇憐は付け足す。

全くその通りだ。

負けるにも関わらず、突っ込んだな。

『総長側では、覇憐の言う通り、京極組が攻めて来た。まぁ、私1人に倒されるレベルって、事が分かった』

簡潔に述べる。

兄貴が私に泣き付いた事は、黙っておこう。

「2次団体の若頭側は、敵は時々襲撃に来ました。でも、実力者集団では無く、新人等だった為、対処は楽々でしたね」

「総長側は、構成員を集めていた。最近退会が多くて…だから、20人程度増やしておいた」

退会の原因…それは、沙翁にあると思う。

沙翁は見た目は優しそうだが、中身がえげつない。

腹黒で、鬼畜で…だから、退会者が増えたんだろう。

『(不破も不破で、言ってる事がえげつない気がするな…)』

私は心の中で突っ込んだ。

「3次団体の若頭側は、その…俺はAさんに反抗した人物を殴りました」

『…その事は言わなくて良いだろ』

「すみません。でも、言いたくて…」

壊妬は申し訳なさそうに言う。

まぁ、殴られる瀬戸川が悪いんだがな。

「…総長側は、ひたすらに勉強漬けでした。俺の所は高3、大学が多く、集まる所では無かったです」

嶺緒曰く、集まる日が無くて、今日がたまたま休みだったらしい。

『…これで皆の報告を聞いた。ご苦労であった。忙しい時に、会議なんて…すまなかったな』

「いえ、そんな事!」

「皆集まれると聞いて、嬉しかったですよ!」

覇憐と沙翁がフォローに入る。

私は席を立ち

『ふふ、それは良かった。それじゃあ…また、元気で会おう』

見回して言った。

覇憐達も席を立ち上がる。

「A総長!元気に会いましょう!!」

そう口を揃えて言った。

私達は解散した。皆無事を願って__

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