【オリジナル】ハッカー兼情報屋 (ページ18)

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次の日__

『はよー御座います』

俺はいつもの軽めの挨拶をして、教室に入る。

「おはよー心」

「青崎さんおはよ!」

波瑠やクラスメイトが挨拶を返してくれる。

「心」

『波瑠どうした?』

「今日なんか全校生徒で、集会があるらしいぞ」

『へぇ、1時限目?』

「あぁ」

全校生徒で集会…兄に会うな。

やがて時は過ぎ、現在体育館に向かっている。

「良く考えたら、俺妹に会うんだけど」

『俺は兄に会うな』

「兄?」

『あぁ』

体育館に入った瞬間

「心〜」

兄の大翔(ひろと)__本名、ケインが抱き着いて来た。

『…離れろテメェ』

「やだ」

兄貴はいわゆるシスコンで、何かと抱き着いて来る。

「ねぇ大翔君、その女誰?」

兄貴って、ファンクラブ出来てたっけな?

「ん?その態度何?俺の妹なんだけど、文句ある?」

『おい兄貴。離れろっつてんだろうが』

「え、妹?」

「妹の他何?」

ファンクラブの女の顔が青ざめて来ている。

波瑠何処に行った…。

『(…確か、妹の瑠美(るみ)だったよな…)』

波瑠は瑠美と喋っていて、助けてくれそうに無い。

「心、マスクとかフード外してよ。そのイケメン顔見してやりな!」

『…馬鹿かテメェ。てか離せって…っ!』

「外したらね」

…しょうがねぇな。

俺はマスクとフードを外した。

『これで良いだろ』

「!?イケメン!!」

「うんうん、良いよ」

兄貴は俺を離した。

兄貴のファンクラブの人間、他の学年等、騒いでいた。

「妹がイケメン過ぎる…!?」

「羨ましい…」

「俺告ってこようかな…」

…色々うるせぇな。

「因みに心」

『あ?何だよ』

「集会、結構疲れるからマスク外しておいた方がお勧めだよ」

『…あっそ』

俺は兄貴を無視して、マスクやフードを直す。

それから集会が始まった__

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