【オリジナル】ハッカー兼情報屋 (ページ2)

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プロローグページ2

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「今日は転入生を紹介する。入ってくれ」

俺は転入先の中学校に来ていた。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ__

『…青崎心です。よろしくお願いします』

マスクで口を隠しながら、挨拶する。

俺は本名とは別の名前、いわゆる偽名で表に出ている。

本名はA・ヘレー。

「質問の時間だ。あれば青崎さんに」

担任の言葉で、生徒が手を挙げた。

「青崎さんは何かスポーツしてましたか?」

『…何故?』

「鍛えてそうに見えたので…」

『…そうだな。スポーツというか、パルクールをやっていた』

そう答えたら、クラスが騒ぎ始めた。

「パルクール!?」

「すげぇ…!」

そんなに凄いんだろうか…。

「青崎さん!得意な教科とかって何ですか!?」

『得意…主に、技術とか体育だな。技術はパソコンの扱いとか詳しい方だ。体育は全部得意だな』

「す、凄い…!」

「女子にしてはカッコ良すぎる…」

その時、1人の男子が手を挙げた。

「心、俺の隣座って!」

『…波瑠、拒否する』

俺と波瑠の会話を聞いて、またクラスは騒ぎ始めた。

「青崎さんと相田さんは知り合いなのか?」

担任が質問して来る。

『知り合いです』

「違うでしょ?仲良い友達でしょ?」

『違う。俺はお前と友達だと思った事は無い』

「あはは、冷たいなぁ」

俺と波瑠は、ハッカー兼情報屋と殺し屋の関係。

決して友達ではない。

「まぁ、あれだ。青崎さん、相田さんの隣で良いか?」

『…分かりました』

「先生、ありがとう御座います」

波瑠は満面の笑みを浮かべた。

「あの波瑠が笑顔だぞ…」

「青崎さんやっぱ凄いんだな…」

『…お前どれだけ普段笑ってないんだよ』

「いやぁ、あの時よりもつまらなくてさぁ…だけど、心が来てくれたからさ」

『…気持ち悪いわお前』

確か前に、波瑠に告られたんだっけな。

流石に手伝いの関係だから断った。

俺は波瑠の隣の席に座った。

「青崎さん…教科書、今日の放課後に渡すから。それまで相田さんに借りてくれるかな?」

『先生、波瑠から借りたくないです。コピーお願いします』

「心酷いなぁ…ほら、半分貸すから」

『…先生』

「うぬぬ…相田さんから借りてほしいかな」

クソが…。

俺は波瑠から教科書を半分見せてもらった。

「心…」ﾎﾞｿｯ

『ん?』

波瑠はメモを俺に渡した。

［A、これから学校でもよろしくな］

『改めてどうしたんだよ』ﾎﾞｿｯ

「へへっ」ﾎﾞｿｯ

ちょっとだけ礼儀良いんだよなぁコイツ。

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