【オリジナル】嘘だらけの殺し屋家族 (ページ13)

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#11 ページ13

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数分後__

何処からか爆弾の様な物が飛んで来た。

でも確実に…家の中からだ。

「ｺﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ…」

「うっ…何これ…」

「目が痛い…」

『ｺﾞﾎｯ…姉さん達!こっち来て!』

俺は姉さん達を誘導する。

「止まれ」

『え、?』

言葉通り止まる。

俺は爆弾が飛んで爆発した所から誘導して、離れた場所に居た。

一緒に居たのは、姉さんと穂望先輩…あれ…?

「そこから動くな。動いた瞬間、コイツの頭を吹き飛ばす」

紗夜先輩が何者かに捕まっていた。

「A君…助けて…」

『…おい、先輩を離せ』

「悪い。それは無理だな」

「…ねぇA」

姉さんが耳打ちする。

「この人、母さんだよ。声が低くなってて、顔を隠しているだけで、母さんだよ…」

『マジ…?』

「うん…信じたく無いだろうけどさ…」

俺は母さんを睨む。

『…何がしたいんだよ、母さん』

「!…」

「え…A君と羽衣のお母さん…なの?」

母さんは顔を露わにする。

「ふっふふ、バレたか…それで?何がしたいかって?」

『あぁ』

「単純にあんたの中にある、あるモノを引き出したくてねぇ…」

「っ!母さん止めてよ!!」

急に姉さんが声を荒げる。

「Aを、Aを殺すつもり!?」

『?』

「別に良いじゃない。だって…

Aと羽衣、家族じゃないしね」

「『え…?』」

「取り敢えず…」

母さんは人質にしていた紗夜先輩と、少し離れていた穂望先輩の首に、手刀を入れて気絶させた。

『家族じゃないって…どういう事…』

「そのままの意味。私や父さんと血が繋がっていない、偽家族なんだよ」

「養子なの…?」

「ん〜まぁそうだね」

母さんは姉さんに銃口を合わせる。

「私の狙いは、羽衣。あんただよ」

「止めてってば…母さん…」

「あ、そうだ…」

母さんは近くに置いてあった鉄製の物を、姉さんに投げる。

「痛ｯ」

「こうすれば、自然と動きが止まるでしょ」

そしてもう1つ投げた。

俺は咄嗟に身体を動かして、当たる直前姉さんの前に立ちはだかった。

『っ…!!』

「A!」

俺は自分の左目に直撃にした。

その瞬間、視界が真っ暗になった。

「A!!だい、じょう…ぶ…?」

『ごめん…姉さん。もう何も見えないや』

「目に直撃したのか…まぁ良い。早く怒らせれば…」

でもまだ動ける。

そう分かった時、俺は立って、素早く母さんの口に小型爆弾を投げ入れた。

「なっ…」

『じゃアな』

母さんは身体の中が木端微塵になった。

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