【オリジナル】嘘だらけの殺し屋家族 (ページ12)

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あの少年は誰だったんだろ…ずっと悩んでいる。

『俺、もうそろ行っても良い?』

「あ、あぁ…ごめんなさいね。良いわよ」

何故かずっと母さんが俺の身体を調べていた。

俺は部屋を出て、1階に戻る。

「A、戻って来たんだ」

『うん…あれ?紗夜先輩に穂望先輩?』

リビングで勉強会を開いているみたいだ。

「こんにちは〜A君♡」

『こんにちは。定期テストが近いから、勉強会してるんですか?』

「そうなんだよね〜もう面倒くさいよ…」

「私はもう疲れた…そうだ。A!あんた手伝いなさいよ。頭良いんだからさ」

俺は姉さんを見つめて

『姉さん?自分の勉強は、自分でやろうね?』

ニッコリ笑って言う。

「ひ、ひえ…」

「凄い…あの羽衣が怯えてる…!」

『そんなに姉さんが怯える事が珍しいんですか?』

「ええ、何があっても驚かないし…」

その時

「［殺戮皇子、今から椿皇女を守れ］」

と、インカムのイヤホンから父さんの声が聞こえた。

『(どういう事だ…?)』

「A君、どうしたの?」

「急に黙ったけど…」

『何でも無いですよ』

姉さんを守れ…か。

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