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『はぁ、はぁ…此処だ…』
あれから暫く走って、漸く着いた。
『まさか、森の中にあるとはね…』
森の中に力を囲った様な木々が円形になっていた。
力はオーブみたいに、実際に見えていた。
『早く、取り戻そう』
触ろうと近付いた瞬間
「誰ですか?」
と、背後から声をかけられた。
「私は森の番人です。貴方は?」
『俺は元支配神。此処にある力を取り戻しに来た』
「…そうなんですか。それではどうぞ」
『え、良いのか?』
「はい、私は相手の顔を見ただけで、嘘を吐いているのか分かるので」
“森の番人”と言うから、てっきり戦うのかと思った。
『それじゃあ、返させてもらうよ』
力に触れると、また懐かしい感覚が戻って来た。
『この力は…【浮遊支配】にしよう』
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作者名：透 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年5月29日 14時
