【オリジナル】ある神様が、十個の力を取り戻すまで (ページ25)

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「そういやあの時、才原家の両親は、凄い無謀で戦っていたなぁ」

俺は死神の言葉に、カチンと来た。

何かがブチッと切れた感覚がした。

『黙れ死神が。災害【竜巻】』

「此処で発生させたら、病院が大変な事になるぞ」

『そんなの知るかよ』

お構いなしに、死神を竜巻に巻き込む。

「創作【二重結界】…っ!」

千都が俺等以外に被害が行かないように、結界を作る。

「ホント、子も親に似たんだな」

気付いたら竜巻を鎌で切り裂いていて、外に飛ばされた。

そして、俺の目の前に居た。

「無謀って事を忘れるな、馬鹿共」

鎌を俺に振り下ろす。

ｶﾞｼｯ__

「!?」

「Aっ!」

俺は片手で、鎌を押さえていた。

『“黙れ”って言っただろうが、馬鹿が』

「はは、自分を大切にしなよ」

鎌を俺から離したと思いきや、刃先を俺の腹に刺した。

『ｶﾞﾊｯ、!』

「A!!雷符【サンダース】っ!」

「ふん…Aが死ぬか、お前が死ぬか、妹を連れて行かれるか…選べ、千都」

「っ…」

『千都…俺を信じて、沙月を連れて逃げろ…』

もう色々限界だった。

いくら刃先を抜こうにも、無理だった。

「A…俺はお前を信じる。必ず、生きて帰って来いよ…!」

千都は妹を連れ出して、逃げ出した。

「仲間を見捨てるなんて、落ちぶれたな」

死神の言葉を聞いて、俺は意識を失った。

「起きて」

『は…?』

「やっと起きた。ずっとうなされてて、心配したんだよ?」

『ごめん』

「そういえば、前も会ったね」

『!…そうだな』

「僕が今ある力を全て使うから、頑張ってね」

『そんな事したら、消えちゃうんじゃ…』

「大丈夫。僕は、君の側に居るから」

『はぁ、はは…舐めんじゃねぇよ、死神』

俺は刃先を抜き、アイツとリンクした。

『災害【ハリケーン】』

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