【オリジナル】ある神様が、十個の力を取り戻すまで (ページ20)

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ﾄﾞｻｯ__

『いてて…』

「何処だ、此処…」

俺と千都は勧誘者に落とされた。

周りを見渡すと、暗闇の場所で近くの物だったら辛うじて見える位。

『さっきの勧誘者が“強制”って言ってたから、組織のアジトに落とされたんだろうな』

「マジかぁ…取り敢えず、此処を抜け出す方法を見つけるぞ」

『あぁ、賛成だ』

立ち上がろうとした時、とてつもない威圧感に襲われた。

『千都…アジトのボス、絶対にヤバい奴だ』

「気配で分かる。どうやら、簡単には此処を抜け出せそうには無いな」

千都は足がすくんで動けない様だった。

俺は威圧感を突破して、立ち上がる。

『…そこに居るんだろ、組織の人間共…いや、人外共』

「ふはは、良く分かったな」

『威圧感が隠し切れていない。後…殺意もな』

「そうかそうか」

暗闇から組織の人外共が姿を現した。

『っ!?』

急にボスが襲い掛かって来たかと思えば、俺の首を掴んで上に浮かす。

『が、あ…っ』

「見学位応じていれば、殺す事等無かったんだよ」

ボスの力が強くなって行く。

出来る限り抵抗しているが、全く怯まない。

「お前が死ぬか、仲間が死ぬか…どちらか選べ」

「A…」

『クッソ、が…っ!』

意識が遠くなって行く。

「絶対にそんな事…あってたまるかよ…っ!」

千都が立ち上がり、力を溜め始める。

「雷符【雷撃一閃・鬼】」

千都は雷を纏い、スピードがマッハ並みになった。

気付いたら俺の首を掴んでいた手が斬り落とされていた。

「Aを傷付ける奴は、俺が許さない」

その時、ボスの身体の中から力__オーブを感じ取った。

「クッソ…皆の者!攻撃開始だ、殺せっ!」

人外共が一気に襲い掛かって来る。

「A、戦えるか?」

『あぁ…なぁ千都、大人数を相手してくれないか?』

「別に大丈夫だ」

千都は大人数に突っ込んでは、雷撃を喰らわす。

『覚悟しろ、組織のボス野郎が』

「ふん、調子乗るんじゃねぇぞ!」

『災害【台風＋竜巻】』

ボスの真下と真上に台風と竜巻を発生させる。

『砕けろ』

俺の言葉と同時に、ボスは破滅した。

台風と竜巻を解除する。

ボスの居た所には、オーブが転がっていた。

「A、終わったぞ」

『ありがとう、千都』

俺はオーブに触った。

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