【名前変換オリジナル】それは絶対に叶ってはいけない恋 (ページ5)

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『ん…?』

目を覚ますと、身動きが取れなかった。

『あれ…縛られてる?』

周りを見渡すと、椅子に縛り付けられていた。

そして知らない場所に居た。

「起きたかな?」

笑顔で部屋の扉を開けて入って来た。

『颯太君…!』

「名前覚えてくれてたんだ…ありがとうね」

『何よこれ…早く解きなさい!』

「え～…」

凄い嫌そうな顔をする。

だけど、その顔もイケメンだった。

『(顔面偏差値高い…)』

じっと見つめてしまう。

「ん?どうしたの?」

『いや…何でも…』

「ふ～ん…」

そう言いながら、こっちに近付いて来る。

「俺さ、気に入った人を監禁したくなるんだよね…で、お姉さんがその対象って訳!」

颯太君は、私の頭を撫でたり、頬や腕…他にも腰や太腿といった部位を、ゆっくり撫でて行く。

撫でられる度に、私はビクビク反応していた。

「んっふふ、可愛い」

『止めてよ』

「…つまんな」

ガチトーンでそう言った。

颯太君は、やっと撫でるのを止めてくれた。

「因みにさぁ…俺がお姉さんを気に入ってるから捕まえたってのもあるけど、後理由あるんだよね。分かる?」

『え…分かんない…』

「…俺についての捜査で、お姉さんと一緒に行動してる先輩。そいつを殺す。正直俺の捜査はお姉さん一人で十分だ」

“先輩を殺す”…この言葉が頭を巡る。

私にそれを伝える為だけに、捕まえたらしい。

本来は監禁するつもりだったらしいが…。

解放された今、夏川先輩が心配で仕方なかった。

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