【d!】家出した幼い少女の心は (ページ8)

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8話ページ8

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ベランダの扉をガチャッと閉め、私達は歩き出した。

…そこら辺探したらいるらしいのだが、特徴が分からないことには探そうにも探せない。

？「っ、あー！疲れたわ〜…はー、休憩休憩…」

突然扉をバタッと思いっ切り開けて、薄水色の髪に橙の瞳で、ぐるぐる眼鏡を掛けた男性が出てきた。

？「ん？グルッペンさんにトントンさんじゃないすか。どもー、お疲れ様です」

gr「あぁお疲れチーノ。ボーナスは大丈夫そうか？」

？「ゲッ…それ誰から聞いたんすか」

tn「チーノの思い浮かべている人達やで」

？「やっぱりか〜w」

チーノ、と呼ばれた男性が仲良さそうに二人と話す。

ここの家…というか館に住んでいる人達は仲がいいらしい。

？「あ、君って…二人が拾ってきた子よな？」

『あ、わ、私…ですか…？』

？「せやね。他に誰がいるんかな？w」

た、確かに…

「子」と呼べるのは私しかいない。

『私はA、です…よろしく、お願いします…！』

ci「俺はチーノやで。よろしくなぁA」

ふにゃりと笑うチーノさんの笑顔に、私は笑い返した。

するとチーノさんは「おっ」と声を上げた。

gr「分かるか？」

ci「めっちゃ分かります…」

tn「じゃあチーノも同志やな」

ci「同志っすね」

先程から私が笑う度に、同志とか訳の分からない話をする皆さん。

一体何が起きてるんだろう…そのとき

rb「俺等も入れろやゴラー！」

zm「さっき話す言うたやん！」

と、ロボロさんとゾムさんが怒りの顔で走ってきた。

gr「あぁ…すまない。ほら、A」

『えっ、あ…』

さっき言っていたやつだろう。

私は二人を見上げて言った。

『ごめんなさい、ロボロさん、ゾムさん…許して下さい…』

rb.zm「ん"ん"…大丈夫やで、A」

雑面が少しズレたロボロさんと、フードが脱げているゾムさんの顔は赤かった。

gr.tn.ci「効果抜群やな」

『(何の話…？)』

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