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「酷い…親、クラスメイトっすね…」
ひなた君は私に同情してくれた。
「先輩はこれからどうしたいですか?」
『…もうあんな所に帰るのは、嫌だよ…学校も行きたくないし…』
「虐 待に虐め…先輩が可哀想…」
涙を浮かべ、私を見つめる。
「俺が先輩の立場だったら、復讐してますね」
『復讐、か…でも、私にはそんな事出来ないし…』
「先輩、何言ってるんすか。俺という頼れる優しい後輩が居るじゃないですか」
自分で言ったけど、本当に頼れる優しい後輩なんだよね。
「ちょっ、何か言って下さいよ!恥ずかしいじゃないですか…」
『あはは、ごめんごめん。可愛いなぁって』
「せんぱ〜い、俺を揶揄ってませんか?」
『揶揄ってないよ』
少しでもひなた君と話せてる時間が、私にとって癒しだった。
でも何だか、最近の私は変わった気がする。
ひなた君と話してると、胸がドキドキしていて…。
“恋”ってやつなのかな…。
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作者名：透 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時：2021年4月30日 23時
